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格安SIMでキャリア乗換時にかかる費用はいくら? 損しない乗り換えを考える

2022年12月18日 12時00分更新

 通信料金を検討するときに、月額料金ばかりに目が行きがちだが、実際はそのほかの費用も注意しなければ、お金の節約にならないことがある。たとえば月300円節約するのに、初期費用に3000円かかるようなサービスでは、そのぶんをペイするのは11ヵ月目以降となる。また、乗り換える月の費用がダブルでかかってしまうこともある。損をしないためにも注意すべき点をまとめた。

OCN モバイル ONEは「加入月無料」に加えて、その加入月も独自の計算をすることから、乗り換え時にはオトクになっている

MVNOの格安SIMの初期費用は3300円が設定されるケースが多い

 乗り換え時にまず注意することは、新しく契約するサービスで契約事務手数料がかかること。3大キャリアとそのサブブランド、オンライン専用プランでは、ネット経由での申込みが無料でほぼ統一されているが、MVNOの格安SIMでは基本的に必要と考えた方がいい。

 しかし、無料にしたり、安くする方法が用意されていることもある。具体的にはECサイトで数百円の加入パックを販売していたり、提携ウェブサイトからの申込みなら無料というケースだ。また、価格.comの「格安SIMカード」のコーナーで特典が用意されていることも。ほかにもいろいろあるので、実際に加入する前にネットで検索しておきたい。

Amazon.co.jpなどでは初期費用相当が無料になる各サービスの加入パックが数百円で販売されている。ただし、スマートフォンの割引販売との組み合わせでは利用できないケースもあるので注意が必要

 また、格安SIMのオトクな加入法として、家電量販店の店頭での加入で、SIMフリースマートフォンなどの割引を受けられることもある。ただ、注意は必要。その場合は、店頭契約のために契約事務手数料がしっかりかかってしまうことが多い。3大キャリアやサブブランドでも同様で、値引きやポイントがもらえることがあっても事務手数料は請求される。割引があるとしても、その分はしっかり計算に加えておきたい。

 そのほかにも費用がかかる。主要なMVNOの格安SIMでは「SIMカード発行手数料」として、契約事務手数料の3300円とは別に、400~500円程度の金額が請求されることが多い(請求されないサービスもある)。

移行月は料金二重に払う必要がある

 また、次に重要なのが乗り換えた月の料金。解約時は月途中の解約でも満額請求、加入時は日割りで請求というサービスが多いが、それゆえ月初に近いタイミングで乗り換えた場合はほぼ二重で払うことになる。

 この費用を少なく抑える方法としては、なるべく月末に乗り換えるといいだろう。また、月初に乗り換えを予定している場合は、その前の月に、料金プランを容量の少ないもの切り替えておくことも1つの方法だ。

 たとえば、ある月の3日に乗り換えを予定している場合で、現在はY!mobile「シンプルL」を使っているとした場合、プラン変更せずに乗り換え(解約)をすれば、その月は4158円が丸々かかってしまうが、前月までに「シンプルS」にしておけば2178円で済む。当然その分利用できる通信量は減るのだが、短期間利用するだけなら通信量が少ないプランでも大丈夫なはずだ。

主要な格安SIMなどの加入と解約時の扱い

 あらためて主要サービスの加入時と解約時の扱いを一覧にまとめた。

 オトクな例としては、mineoが解約月も日割りの計算となっている。逆に加入時に有利なのは、OCN モバイル ONE。加入月は無料というだけでなく、「利用開始月」は申込日の10日後を含む月となっているため、たとえば12月22日に申込みすれば、10日後は1月1日となるので、1月が利用開始月なので、12月1月と無料で、2月分から料金が発生する。うまく日程調整すれば最大で40日近く無料で使うことができる。

mineoは解約月も日割り

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