AI insideは12月14日、独自のノーコードAI開発・運用プラットフォーム「Learning Center Vision」と国内監視カメラ市場でトップシェアのi-PROのモジュールカメラが機能連携したことを発表した。
今回の機能連携により、i-PROのモジュールカメラが撮影した画像をそのままLearning Center Visionへ送信し学習することが可能となったため、人手による学習データの事前収集とアップロード作業が不要となりAI開発・運用の工数を簡略化できるという。また、新たにシステム構築することなく推論も可能になり、システムの外部発注や自社開発、およびその運用をする手間やコストも削減できるとしている。
機能拡張ソフトウェア「Learning Center Connect for i-PRO」をダウンロードすることで、Learning Center Visionは、i-PROのモジュールカメラと機能連携できる。同社のモジュールカメラは、名刺より小さなサイズにモジュール化し、様々な機器・システムに組み込み、設置が可能。また、ユーザー撮像部の形状、画角、焦点距離や通信方式などを自ら選択して組み合わせることが可能なBTO(Build To Order:受注生産)方式によるカスタマイズにも対応する。
Learning Center Visionには、既存のAIカメラに標準搭載されているような人や車の検知といった汎用的なAIモデルだけでなく、特定用途に応じてカスタマイズした多様な画像認識AIモデルを開発できる特徴がある。本機能連携ではこれらの強みを活かすことで、様々な利用環境に最適化されたソリューションとして画像認識AIを業務実装できるという。
本連携機能により、製造業において外観検査を自動化するAIを業務実装し、判断基準の標準化による品質の担保、エラー品の見落とし減少による歩留まりの向上、検査作業の効率化などを実現可能だとしている。
また、建設業において、カメラ映像から安全用具の着脱状態を検知するAIモデルを作成し、そのまま常時解析することが可能になる。監督による目視の確認作業が不要となり、作業員の安全用具装着状況のデータ化が進むことで、そのデータを活用したより高度な現場管理にも寄与するという。
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