『マーベルミッドナイト・サンズ』レビュー、60時間以上遊べるヒーロー×シミュレーションRPG

2022年12月14日 11時00分更新

インターミッションでヒーローたちと親交を深める

　ミッションから戻ると、次のミッションに挑戦するまでの間、プレイヤーはハンターとなってミッドナイトサンズのチームが拠点としている大聖院で生活を送る。この大聖院での生活には大きく2つの目的があり、ひとつはチームを強化する戦闘準備、もうひとつはミッション後の夜の時間に各ヒーローたちとの絆を深める交流だ。

ミッドナイトサンズが拠点とする大聖院での生活で、チームを強化したりヒーローたちと親交を深める

　ミッションに勝利して帰ってくると、さまざまな資源が報酬として与えられる。そのうちのひとつ、「ガンマコイル」を分析することで、そのミッションに出撃したヒーローの新しいアビリティー、つまりカードを獲得できる。

ガンマコイルを分析すると新しいアビリティー（カード）を発見する

　これまでなかった新しいアビリティーが増えることもあれば、すでに持っているカードの枚数が増えることもある。同じカード同士を合成すれば、既存のアビリティーの効果が強化されるので、重複したカードも無駄にならない。どうしても余るカードは、ほかの資源に還元してしまうことも可能だ。

同じ種類のカードを複数持っていれば、合成してアップグレードすることができる

　夜の時間は、ヒーローたちとの絆を深めるために使う。それぞれのヒーローが余暇を過ごす際に一緒に行動し、友情を育んでいく。友情が深まるとバフやコンボといった戦闘面での恩恵もあるが、むしろヒーローたちと過ごす時間を描く短いシナリオが再生されることの方が重要な見どころだ。本作におけるキャラクターたちの側面を深く掘り下げるシーンはとても興味深く感じる。

夜の時間を一緒に過ごすことで、各ヒーローと交流し、絆を深めていく

　大聖院にはほかにも、この場所自体やハンター自身の過去に関わる秘密が無数に隠されていて、探索することでミッドナイトサンズの世界がどんどん広がっていく。

　多くのヒーローを送り出してきたマーベル・コミックスだけに、ゲームも数多く制作されているが、これまではアクションアドベンチャーが主流だった。そんな中、シミュレーションRPGという珍しいジャンルで、どっしりと腰を据えて楽しめる大作が登場した意義は大きい。これまでになかった形でマーベルの世界にどっぷり浸れる作品に敬意を表したい。

【ゲーム情報】

タイトル：マーベルミッドナイト・サンズ
ジャンル：シミュレーションRPG
販売：2K
プラットフォーム：PC（Steam／Epic Games Store）／PlayStation 5／Xbox Series X|S ※パッケージ版はPlayStation 5版のみ。
発売日：2022年12月2日
価格：
　PS5／XSX通常版：9350円（パッケージ版／ダウンロード版）
　PC通常版：8250円（ダウンロード版）
　PS5／XSX／PC Digital+ Edition：1万450円（ダウンロード版）
　PS5／XSX／PC Legendary Edition：1万2980円（ダウンロード版）
CERO：C（15才以上対象）

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