週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

都市のデジタルツインって!?―こんな工夫をしています、デジタルツインの情報発信―

2022年12月07日 10時00分更新

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら
東京データプラットフォーム 令和4年度ケーススタディ事業のプロジェクトが本格スタートします

※過去の連載記事はこちら
東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

1.デジタルツイン実現プロジェクト 大盛況の有識者会議

 「都市のデジタルツインって!?」シリーズ第5回の発信です。

 先日実施した、第6回 東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会には、都が主催する有識者会議としては異例の規模となる380名を超える方にお申込みいただきました。お申込み・ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 都市の多様なデータを集約して利活用を目指す「都市のデジタルツイン」は、デジタルサービス局だけでは実現できず、都庁内の各局はもちろん、区市町村、民間、アカデミア、さらに一般の方含め、多くの方々との協力・連携が必要です。「都市のデジタルツインって!?」という、このnoteのシリーズ名を付けた際にも意識したことですが、多くの方々にとっては馴染みがないデジタルツインにまず興味関心を持ってもらうこと、そしてプロジェクトの内容を知っていただき、取組にご参加いただくことが重要であると考えています。

 今回は、そのために本プロジェクトで行っている情報発信や有識者会議の運営で行っている工夫や心がけていることについて、お話させていただきます。

2.こんな工夫をしています、デジタルツインの情報発信

見やすい資料と公開方法 ~ SpeakerDeck, GitHubも活用

 行政において調査報告書や有識者会議の発表資料等の公開はPDFやPowerPoint,Word形式が一般的かと思います。本プロジェクトではPDFでの公開に加えて、検討会資料やロードマップ・実証とりまとめ報告書などの各種資料を、スライド共有サービス「SpeakerDeck」を利用して公開しています。ファイルをダウンロードすることなく内容を確認でき、任意のスライドを指定して共有できる、そしてスマホでも閲覧しやすいのがスライド共有サービスのメリットです。

 資料の内容自体も、文字数は多くしすぎず、読みやすい文字サイズするなどPC/スマホでそのまま閲覧した際にも頭に入りやすい構成を意識しています。

 こちらは今年7月に公開した今年度ベータ版事業「衛星データを活用した予兆検知高度化検証」で作成した『衛星観測技術の基本情報』です。(内容についてSNSで好評をいただいており、大変励みになります。ありがとうございます!)

 また各報告書は英語バージョンも順次公開しています。ご参考:Tokyo Digital Twin Project2021- Operational improvement effect by 3D underground buries objects Report
(英語での情報発信はもっとがんばりたいところです)

 また、本プロジェクトのGitHubアカウントを開設し、デジタルツイン3Dビューアのソースコードや、CityGMLからCityJSONに変換するコンバーターのマニュアル等を公開しています。検討会の議事録についても、PDFのみならず、テキストが編集しやすく、スマホでも閲覧しやすいことを意識し、GitHubでマークダウン形式でも公開しています。ご参考:第5回デジタルツイン検討会ページ議事録(GitHub)

情報発信・情報拡散のキモ!SNS投稿(主にTwitter)

 検討会にご参加いただいた方のアンケートによると、開催を知ったきっかけの約4割がTwitter(東京都公式+その他のツイート)です。デジタルサービス局公式Twitterでは、デジタルツイン3Dビューアで可視化したデータを活かしつつ、絵文字や動画を使うなど、見やすい内容やどうすれば情報が届きやすいのかを意識し、試行錯誤しながら情報発信を行っています。

https://bit.ly/3BbKoSt

https://bit.ly/3P2z4O5

 ぜひ本noteについても、Twitterで拡散していただき、ご意見いただけますと幸いです。よろしくお願いします!

エキサイティングな有識者会議!チャットでもリアルタイム質疑、Twitterもハッシュタグ付きで

 オンラインで実施しているデジタルツイン検討会では、委員の先生方による活発な議論が行われる中、ご参加いただいた皆様にもオンライン会議のチャット欄でコメントをいただいております。すべてのご質問に会議中にお答えできていない場合もありますが、デジタルツイン担当者からの回答のみならず、宮坂副知事や委員の皆様からも積極的な回答をいただいております。担当者としては進行管理やチャットを含む議論についていくのが必死ですが、とてもエキサイティングです。チームプレイで乗り切ってます。

https://bit.ly/3Bb75pY

https://bit.ly/3FsZQMK

 そしてチャット欄だけでなく、並行してTwitterでも盛り上がっていただいており、こちらも大変感謝です。
⇒Twitterハッシュタグ#東京都デジタルツイン

 よりよい議論・アウトプットを残していただくためにも、チーム全体で、会議の進行、チャット欄、Twitter等にタイムリーに対応しながら参加していただく意義のある会議運営を目指しております。

 ぜひ、次回の検討会もご参加ください(日程は10月下旬~11月の予定)

熱くてゆるいライトニングトーク(LT)イベント「デジタルツイン楽屋トーク」

 このように、デジタルツイン検討会は多くの方にご参加いただき大変盛り上がるのですが、有識者会議では伝えきれない担当者の思いや取組内容をお伝えする機会として、またデジタルツインに関する先駆的な取組を行っているスタートアップや自治体の方などのお話を伺う機会として、オンライントークイベント「デジタルツイン楽屋トーク」を8月5日に開催しました。

 登壇の皆様をはじめ積極的にSNSで告知いただいたことにより、なんと、有識者会議の応募者を超える約460名の方にお申込みいただきました!

 都主催のイベントとしては珍しい、ライトニングトーク(LT)とパネルディスカッションの2部構成で実施。先端技術の活用や自治体やエリマネでの実践内容や課題、都市の3Dアーカイブの可能性などについて、ゆるくかつ熱い議論が行われ、会場のみならずチャット欄やTwitterでも(かなりフリーダムに)盛り上がり、検討会とはまた一味違ったエキサイティングなイベントとなりました。

 当日パネルディスカッションにも登壇いただき、検討会委員でもある駒澤大学 瀬戸先生にTogetterでツイートをまとめていただいております。盛り上げていただいた皆様、改めてありがとうございます。まとめの最後に素敵なツイートをいただいておりますが、都庁の中でデジタルツインを推進したい!と思っていただける方も増えると最高にありがたいです。

 当日のイベントレポートをSpeakerDeckで公開しましたので、ぜひご覧ください!

コミュニティ拡大中!TDPF Slack でも情報発信

 関連プロジェクトである東京データプラットフォーム(TDPF)の参加者コミュニティ、Slackワークスペースには、550名を超える方にご参加いただいております。(2022/9/21時点)こちらのSlackでもデジタルツインの関連情報を発信・共有しています。Slack参加方法は、イベントにご参加いただいた際にご案内しています。

 TDPFの次回イベント、「東京データプラットフォーム協議会 第6回推進会議」は10月上旬に実施予定です。デジタルサービス局公式Twitterで情報発信しておりますので、ぜひフォローをお願いします!

取材、寄稿、イベント・セミナー登壇、ご依頼ありがとうございます!

 SNSでの情報発信以外では、IT系Webメディアや一般誌、地理空間情報や建築土木などの専門誌まで、様々なメディアでの取材や寄稿のご依頼、イベントやセミナーでの講演で「デジタルツイン実現プロジェクト」のお話をさせていただく機会も多くいただいております。ぜひぜひ引き続き皆様からのご依頼お待ちしております!

3.今後の展開、みんなで目指すデジタルツインの社会実装

 このように、本プロジェクトでは、わかりやすい情報発信やご参加いただいた皆様と一緒に盛り上げていく会議運営などを心がけております。こうした取組を通じて、ご興味を持っていただいた区市町村や大学・研究機関、ディベロッパーやエリマネの方々など、様々な方々と今後の具体的な連携に向けたお話をさせていただいております。

 産学官でのデータ連携も含め、今年度も様々な事業に取り組んでおり、順次Webサイトにも情報を追加しています。今年度後半に予定している第7回・第8回デジタルツイン検討会で各事業について進捗をご報告予定です。

<今年度の主な事業>
・デジタルツイン基盤(庁内データストア・庁内データカタログ等)構築

・ベータ版事業
・衛星データを活用した予兆検知高度化検証

・地下埋設物の3D化の社会実装に向けた課題整理

・産学官でのデータ連携に向けた課題検証

・都内全域の点群データ取得・整備

 また年度内に、参加型の3Dデジタルアーカイブイベントの開催も検討中です!ご期待ください!

 最後に、デジタルツイン実現プロジェクトに関するご意見やご要望をWebフォームからも募集しています。いただいたご意見は全て確認して、今後の事業の参考にしていますので、ぜひご意見お寄せください!

 次年度事業についても検討中の段階ですが、みなさまからのご意見と取り入れながら、より良い東京のデジタルツインの実現を目指していきたいと思います。

 ぜひ東京のデジタルツインを一緒に作っていきましょう!宜しくお願い致します!

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事