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より遊びやすく進化した『幻水』初期2作

ドット絵の温かみとHD画質の融合――開発陣&声優・梶裕貴さんが熱く語った『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』ステージをレポート【TGS2022】

2022年09月17日 17時00分更新

 すでにお伝えしたように(https://ascii.jp/elem/000/004/105/4105920/)、東京ゲームショウ2022のKONAMIブースにて『幻想水滸伝 I&II 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』が発表された。

 名前のとおり、初代PlayStationで発売された名作RPGをHD解像度でリマスターするという本作。ここでは、開発陣やゲストを招いて行なわれた、発表会の模様をレポートする。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争 』ステージ

 タイトル発表前には“KONAMI新作タイトル発表”とだけ銘打たれた本ステージ。まずはプロデューサーの大海靖夫(だいかいやすお)氏、リードプランナーの崎山高博(さきやまたかひろ)氏が登場。

 リマスターされたオープニング映像が映し出され、本作が『幻想水滸伝』のリマスターであることが明らかにされた。PSP版から数えること、16年目の移植となるという。

 続いてシリーズの大ファンだという声優の梶裕貴さんが登壇。学生時代に『幻想水滸伝II』に夢中になったこと、物語や音楽の良さ、そしてなにより仲間が108人いるで生まれる人間讃歌が魅力だと力説。またDS版『幻想水滸伝 ティアクライス』で主人公を演じたときの気持ちも語った。

左から、プロデューサーの大海靖夫氏、リードプランナーの崎山高博氏、キャラクターデザインの河野純子氏、ゲストの梶裕貴さん

 HDリマスターといって一口にいっても手法はさまざま。本作の場合、キャラクターのドット絵はそのままにキャラクターイラストや背景、セリフの文字などがHDの高解像度にリファインされている。

 温かみのあるドット絵の魅力を残したままに、現代でも見劣りしないグラフィックとしているのは、ひとつの最適解といえるだろう。また、グラフィックの精細化とあわせてサウンド面(BGMとSE)も強化されている。

 トークは初代『幻想水滸伝』のキャラクターデザイナーにして、本作でも新たにキャラクターの顔イラストを描き起こしている河野純子氏を加えて進んでいった。

 108人の仲間がいるだけではなく魅力的なキャラクターが多い「幻想水滸伝」シリーズだけに、キャラクターグラフィックやセリフが美しくなっているのはファンにとっての福音だろう。

梶さんが好きなキャラクターについて熱弁を振るう様子も見られた

 HOリマスター化による恩恵はバトルにもあり、美しい背景やバトルエフェクトは、活き活きとアニメーションするドット絵キャラクターをより際立たせてくれるに違いない。また、“おまかせ”によるオートバトルやバトルそのものの倍速化機能も追加される。

 ほかにも、ボタンひとつで呼び出せるマップ、セリフログの追加といったカユいところに手が届くシステム面の追加仕様もあり、現代に蘇る名作をより手軽に、より深く楽しめるだろう。

 なおKONAMIブースでは、発表と同時に本作のコーナーをオープン。ゲームの映像や設定画が展示されているのに加え、英傑たちのサイコロゲームに勝利すると特製カンバッジがもらえるイベントも実施されている。

 TGS2022も、残すところ後1日。もし会場に行く予定の人は、こちらに立ち寄ってみてはいかがだろうか。

【ゲーム情報】

タイトル:幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争
ジャンル:RPG
販売:KONAMI
プラットフォーム:PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)
発売日:2023年
価格:未定
プレイ人数:1人
CERO:未定

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