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クラッシュから一転! 川畑選手が3位入賞でシリーズ2位に浮上したD1GP エビス大会

2022年09月03日 12時00分更新

Team TOYO TIRES Driftの選手・チームスタッフ達(撮影:渡部 良)

 2022年D1GPシリーズの第4~5戦「EBISU DRIFT」が、8月20~21日に福島県・エビスサーキットで開催されました。シーズンの折り返しとなる本大会。ASCII.jpが応援するTeam TOYO TIRES Driftの活躍をリポートします。

災害から復活したエビス西コースで
ドリフトの祭典が開催

エビス西コースの一部で開催。写真の左側から右へ進む

 ドリフトの聖地だった南コースがダート路面の「スライドパーク」に改修したことから、今回からコースはエビスサーキット最長の西コースの一部が使われることになりました。西コースでの開催は2020年以来2回目。

木が生えていない部分が土砂崩れが起きた箇所

土砂崩れが起きた斜面にバンクを設置する予定

 令和3年2月13日に発生した「福島県沖地震」により、壊滅的な被害を受けた西コース。コースそのものは復旧しましたが、山肌からは当時の被害を今も伝えています。被災箇所はバンクが設置され、今後ここで大会を開催する予定とのことです。

ホームストレートを一気に駆け降りる

緩やかに曲がりながらアウト側のゾーンをドリフトで通過し1コーナーへ

 競技区間はメインストレートから第2コーナーまでです。スタートしたらホームストレートで約160km/hまで加速し、審判席前あたりでドリフトを開始。すぐさま減速をして1コーナーをクリアしたあと振り返して、ヘアピンのような2コーナーを旋回。立ち上がったところでフィニッシュとなる、下り基調のS字コースとなっています。

コースアウトして土手へ。ランオフエリアには砂などはなく、いきなり土壁が迫る

 ポイントは1コーナーの侵入。コントロールを失ってコースアウトし土壁に突っ込むクルマが何台も見かけました。

Team TOYO TIRES Driftのピット前に並べられたタイヤ

タイヤはR888R Driftの285/35ZR20

「DRIFT」の文字がドリフト専用タイヤであることを物語る

 Team TOYO TIRES Driftは、今大会から新タイヤ「PROXES R888R Drift」を投入。名前は昨年までのタイヤと同じですが、今年のレギュレーションに合わせて仕様変更をした別物とのこと。さらにリアタイヤのサイズを20インチにアップ。ですが同デザインのグラムライツ・ブランドの19インチフロントホイールが間に合わなかったようで、前後で異なるホイールを装着していました。

#88 川畑選手

#66 藤野選手

 #66 藤野選手、#88 川畑選手が乗るGR86は熟成も進んでいる様子。新タイヤの効果もあって、金曜日の公式練習から高得点を連発! 大会に期待がもてそうです! ちなみにカーナンバーの66と88は、2つ合わせると、今年から使用しているマシン「86」になるから、という理由で選ばれたのだそうです。

【第4戦・単走】川畑選手4位、藤野選手10位で追走進出

 追走トーナメント決勝進出をかけた第5戦の単走決勝は、土曜日の午前中、曇り空の下で行なわれました。抽選の結果、川畑選手はAグループ3番目、藤野選手はBグループ3番目からの出走となりました。97点後半の走りをすれば、追走進出ができるだろう、というのが関係者の予想。

川畑選手の1本目、161.78km/hでドリフトを開始。1コーナーを大きく回るなど、すべてのコーナーをダイナミックに駆け抜けていきます。得点は98.7と高得点

2本目は155.78km/hと抑え気味。より綺麗な走りをして得点を狙います。ですがほぼ同じ得点の98.8。この時点で単走決勝は上位で通過できそうです

藤野選手の1本目、149.79km/hで1コーナーに侵入。綺麗な走りで97.8を記録。もう1点は挙げていきたいところです

2本目は侵入速度を155.27km/hにアップ。全てのゾーンをかすめるように通過する走りに変更して挑みました。ですが、点数は97.6と伸びず。97点台後半を出しているので、追走トーナメント進出はほぼ確実

 全選手の走行が終わって、川畑選手は4位、藤野選手は10位で追走トーナメント決勝進出をはたしました。しかも、トーナメントのラダーはそれぞれ違う組に割り振られ、決勝まで同門対決はナシという、チームとしては理想的な展開。ちなみに単走優勝は#70 横井選手(D-MAX)が獲得しました

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