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ROG Rapture GT-AX6000をレビュー

引っ越しを機にゲーマー向けWi-Fi 6対応無線LANルーターに!実効1.5Gbpsで有線LANよりめちゃ高速

2022年08月19日 12時00分更新

スループットは概ね1.1~1.5Gbps!
Wi-Fi 5モデルの3倍以上速かった

 さて、GT-AX6000は実際にどの程度の速度が出るのだろうか。筆者の新居で確認してみたい。新居は1LDKでさほど広くはないものの、重量鉄骨造のため、壁越しの通信は影響を受けるはずだ。テストした箇所は下記の8ヵ所。

1.リビング
2.キッチン
3.寝室
4.ウォークインクローゼット
5.玄関
6.トイレ
7.洗面所
8.浴室

 ちなみに、まだ新居には家具などが揃っておらず、本格的な引っ越しの前なので、ほかの機器が影響を及ぼす心配はない。

筆者の新居の間取り図。ルーターは図中の赤い丸のところに設置した

 今回のテストでは、自作PCを2.5GbE(理論値2.5Gbps=2500Mbps)の有線LANでGT-AX6000と接続し、これをサーバーとしてた。クライアントにはWi-Fi 6に対応する手持ちの日本HPのノートPC「HP 15s-fq2000」を使用。このサーバーPCとクライアントPC間で計測ツール「Jperf」(Version 2.0.2)を実行し、スループット(転送速度)を計測した。

 なお、比較機材として、ASUSのWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応ルーター「RT-AC59U」も用意。RT-AC59Uは2.5GbE LANに対応していないため、サーバーとなる自作PCとは1000BASE-T(理論値1Gbps=1000Mbps)で接続した。とはいえ、RT-AC59UのWi-Fiの最大転送速度は867Mbps(5GHz帯)なので、有線LANの違いがテスト結果に影響しないと判断した。

 テストの結果、GT-AX6000で最も速いスループットが得られた場所は、設置場所と同じ部屋のリビング。転送速度は1513.3Mbpsと、RT-AC59Uのおよそ3倍だった。次いでウォークインクローゼットの中が、1507.2Mbpsと高速だが、これは壁を隔てているとはいえ、設置場所のほぼ真裏と距離が近いためだろう。

JPerfの結果(GT-AX6000、リビング)

JPerfの結果(RT-AC59U、リビング)

 一方で、最もスループットが遅かった場所は玄関。1164.6Mbpsとリビングの8割弱しかスループットが出ていなかった。しかし、それでも1000BASE-Tの有線LANをはるかに超える値なので、Wi-Fi 6おそるべしである。

JPerfの結果(GT-AX6000、玄関)

JPerfの結果(RT-AC59U、玄関)

 場所によってバラツキはあるものの、概ねGT-AX6000のスループットは1100~1500Mbpsと、1000BASE-T(1000Mbps)有線LANを大きく超える結果をたたき出した。下記に結果をまとめたグラフを掲載するが、RT-AC59Uとの差は一目瞭然だろう。

検証結果。RT-AC59U(Wi-Fi 5)では200Mbps台に落ちる場所でも、GT-AX6000なら1400Mbps近いスループットを実現できる

 ちなみに、GT-AX6000と自作PCの接続を2.5GbEから1000BASE-Tに変更して、同じテストをしてみた。当然、1000BASE-Tがボトルネックになるので、スループットは930Mbps前後で頭打ちになった。つまり、Wi-Fi 6の真価を発揮するには、2.5GbE LANに対応している点も大切だということがわかる。

Wi-Fi 6は1000BASE-Tの有線LANより速い
ROG Rapture GT-AX6000は有力な選択肢

 以上のテスト結果からもわかる通り、1人暮らしの1LDK程度であれば、GT-AX6000は十分高速なLAN環境を構築できる。しかも、実効値が1000BASE-T有線LANを超えており、もはや有線にこだわる必要はまったくない。

 また、Wi-Fi 6をフル活用する場合、有線LANは2.5GbE対応環境に刷新する必要があるだろう。その点、GT-AX6000であればWANとLANの両方が2.5GbEに対応しているので心配することはない。

 そして、GT-AX6000は4x4接続であれば、最大4804Mbps(理論値)の超高速通信もサポートしている。現在流通しているWi-Fi 6対応PCは2x2接続のものがほとんどだが、将来的に4x4接続対応PCやスマホが登場しても対応できる点が頼もしい。自宅のLAN環境を無線・有線ともに刷新するのであれば、GT-AX6000を選択しない理由はない。

(提供:ASUS JAPAN)

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