ROG Rapture GT-AX6000をレビュー

引っ越しを機にゲーマー向けWi-Fi 6対応無線LANルーターに！実効1.5Gbpsで有線LANよりめちゃ高速

SSID名とパスワードを設定しよう

　これでひとまずインターネットには接続できる。しかし、この段階では5GHz帯と2.4GHz帯が同じSSIDで使いづらいので、SSIDごとに名前を付けよう。そして、このままでは誰でもGT-AX6000にアクセスできてしまう状態なので、パスワードを設定しよう。

ワイヤレス設定から無線LANを使用する際のパスワードを設定

パスワードは英数字や記号を組み合わせて、なるべく類推されないものを設定しよう

豊富に用意されたゲーミング向け機能
ゲーマーが焦がれるラグがない環境へ

　GT-AX6000はゲーミング向けに特化したルーターで、その根拠として「トリプルレベルのゲームアクセラレーション」を謳っている。その1つが「ゲーミングLANポート」。この有線LANポートに接続したPCは、ゲームプレイ時にパケットが優先的に処理されるというものだ。

　有線LANポートはWAN用の2.5GbEと、LAN用の1000BASE-Tが4つ、LAN用の2.5GbEを備えている。このうち、LAN用の2.5GbEポートがゲーミングLANポートにあたる。さらに、マザーボードやノートPCがASUS製であれば、「GameFirst VI」というツールで、さらなるデータ通信の高速化が可能だという。

GT-AX6000がゲーミング向けたる所以でもある、トリプルレベルのゲームアクセラレーション

青色の有線LANポートが2.5GbE対応WANポートで、その右にあるポートが2.5GbE対応LANポートだ。2.5GbE対応WANポートの左に並んだ4つのポートは1000BASE-T対応LANポートになる

　また、通信データに優先順位を設定する「QoS」機能も搭載。設定できるQoSの種類は、あらかじめ決められたプリセットを適用する「アダプティブQoS」、ユーザーが定義できる「トラディショナルQoS」、デバイスごとに通信帯域が制御できる「帯域リミッター」の3つ。

　なお、「帯域設定」から「手動設定」を選択すると、「ゲーム」、「メディアストリーミング」、「ブラウジング」、「在宅学習」、「テレワーク」の5つの用途に対して優先順位を設定できる。

QoSの設定画面。工場出荷時設定ではOFFになっているので、同機能を利用するにはONに切り替える必要がある

QoSではどの用途を優先するか決められる

なお、QoSを適用するPCやスマホは、ゲームデバイスリストで選べる

　さらに、サーバーまでの経路を最適化してラグを減少させる、ゲーマープライベートネットワーク(GPN）機能「WTFast」に対応。別途、WTFastのアプリケーションをインストールして使用することになるが、経路の混雑具合を気にせず快適にゲームをプレイできる点はありがたい。

WTFastはサーバーまでの経路の最適化を行う