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7人乗りのSUV「マツダ CX-8」で実際に車中泊してわかったメリットとデメリット

2022年07月31日 12時00分更新

極寒の車中泊で身に染みた「不便さ」

 快適なCX-8の車中泊。ですが目が醒めたのは朝3時です。というのも晩秋の福島県、猛烈に寒いのです。よって震えながら起きた次第。ここから「車中泊なんてしなければよかった」な事が始まります。

 まずトイレに行くために外に出るのですが、一発で目が醒めるというか、全身が縮み上がるかと思うほどの寒さ! 続いて食事となるわけですが、前出の通り車内で食べるのは困難で、外で立ち食い。続いて布団をかたずけて、運転席と助手席にある荷物をすべてラゲッジへ。これ、全部寒い外に出て作業しなければなりません。この時ほど「ビジネスホテルに泊まればよかった!」と思うことはないのです。夏は夏で暑いと思うので、車中泊をするなら季節を考えた一工夫が必要になるでしょう。

あまりの寒さゆえ、運転支援のカメラが曇ってしまうほど

 悲惨なことはさらに続きます。車内の窓ガラスが曇りまくっているので、運転できないのです。エンジンをかけてデフロスター・デフォッガースイッチをオンにするのですが、これがなかなかとれず、30分も暖機運転することに。ですが今度は近くの人から「何時だと思っているんだ」と怒られてしまい……。早朝のアイドリングはやめましょうなのですが、しないと前が見えなくて。

朝焼けのエビスサーキット、というか東北サファリパーク

 なんとか走れるようになり、現場に到着するとサーキットの前には長いクルマの列。これを繰り返すこと2回。極寒の朝での車外作業という点を除けば、CX-8での車中泊は快適。車中泊を考えるなら、CX-8という選択肢はアリといえそうです。ただ繰り返しになりますが、車中泊は想定外のことが起きますので、そこをどう考えるか、でしょう。

【まとめ】CX-8での車中泊には満足だが
もう少し快適度はあったほうがいい

新型CX-5

 それからしばらく経ち、CX-5の改良版を試乗する機会に恵まれました。その時、ふとCX-8のことがよぎったのです。つまり「もし自分がマツダを買うなら、ロードスターでもCX-5でもなくCX-8かな」と。そして長距離を走ることを考えるとディーゼルを選択するかなとも。つまり今回取材した「CX-8 25S Smart Edition」のディーゼル版である「XD Smart Edition」のFF仕様(352万円)が、仕事用としても家族用としても(独身ですが)、個人的マツダ車の選択肢となりそう。

 ちなみにマツダは緊急防災 車中泊セットも販売しており、クルマに入れておけば万が一の時でも車内避難生活を送ることもできます。「プライバシーを確保しながら休める場所」としてCX-8は、かなり心強い味方になりそうです。

 CX-8での車中泊に満足しつつも「もっと車内で快適に過ごすことはできないのか?」とも。次回はもう少し仕事用に振ったクルマでの車中泊レポートをお届けしたいと思います。

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