あらゆるサービスを凌駕しつつあるTikTok
子どものTikTok人気はYouTube、LINEを超えた!?
YouTubeよりもTikTokを見る時間のほうが長い
若者のTikTok人気が止まらない。ペアレンタルコントロールソフトウェアを開発するQustodioがまとめた、4~18歳対象の調査を見てみよう。
この調査によると、5~15歳の子供の62%が自分の携帯電話を所有しており、58%が定期的にタブレットを利用し、ゲーム機の利用も多い。また、5~15歳の子どもの38%が1日1~2時間、31%が毎日2時間以上ネットを利用。週末にはさらに増加して、53%の子供が1日2時間以上ネットに接続している。
子どもたちはYouTubeよりもTikTokに62%多くの時間を費やしており、1日平均23分長くTikTokを視聴していることがわかった。これまでは子どもはYouTubeを見ることが多かったが、YouTubeよりもTikTokを視聴する時間が増えているのだ。
あらゆるサービスを凌駕しつつあるTikTok
「TikTokは面白い動画が見られるから飽きない」と子どもたちは言う。TikTokはそもそも短い動画が多いため、気づいたら最後まで見てしまう。さらにAIでユーザーが好みそうな動画がおすすめされる仕組みのため、見続けてしまう子どもが多いのだ。
以前、小学校低学年女子はLINEよりTikTokの利用率が高いことをご紹介した。少なくとも若者の間では、TikTokの人気は他のサービスを凌駕しつつある。
ただし、長時間利用し過ぎると生活リズムが狂うなども問題が起きる上、Instagramと同様、子どもたちのメンタルに悪影響が出る可能性も指摘されている。以前ご紹介したように、視聴時間を制限して利用するのがおすすめだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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