第52回
Windows 11 Insider Preview、近距離共有機能が改善「Bluetoothなし」でデータ共有が可能に
Windows 11 Insider PreviewのBuild 22622.436で、近距離共有機能が改善されて、Bluetoothなしでもデータを共有できるようになった。
Windows 10から搭載されている「近距離共有」機能は、メールやクラウドストレージなどを介さずにファイルやウェブサイトへのリンクを直接送信できる。iPhoneのAirDropやAndroidのNearby Shareと同じようなことが、できるのだ。Wi-FiまたはBluetoothを使って共有するが、利用時にはお互いのBluetoothが有効になっている必要があった。Bluetoothがなかったり、オフになっていると「近距離共有」機能が使えなかったのだ。
7月19日にWindows 11 Insider Previewのベータチャンネルに公開されたBuild 22622.436で、近距離共有機能がバージョンアップし、UDPという仕組みを使って共有デバイスを発見できるようになった。UDPはUser Datagram Protocolの略で、TCPのようにインターネットで利用されているプロトコルとなる。TCPとの違いは信頼性が低くデータにに抜けが発生する可能性はあるものの、高速通信が可能という特徴がある。
UDPに対応したおかげで、BluetoothがないデスクトップPCなどとも近距離共有でファイルを共有できるようになった。ただし、近距離共有でUDPを利用するには、ネットワークプロファイルの種類を「プライベートネットワーク」にしておく必要がある。
現在は、「エクスプローラー」や「写真」「Snipping Tool」「Xbox」などから利用できる。
他にも、近距離共有の送信先に「OneDrive」が表示されるようになった。ファイルの右クリックメニューから「OneDrive」への移動は簡単にできるが、「OneDrive」にコピーしたいなら便利かもしれない。
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