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10ヵ国で唯一「ゲーム機とスマホは同じくらい重要」

スマホ全盛でも日本の子どもはゲーム機がお好き?

2022年07月27日 18時00分更新

ゲーム機器の利用状況(子ども/10~14歳)

どんな機器でネットを利用している?

 マカフィーが6月に発表した「2022年度 ネット接続している家族に関するグローバル調査(McAfee Connected Family Study)」をもとに、注目すべき世界と日本の相違点を紹介する。

※調査は2021年12月13日~29日に世界10ヵ国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、イギリス、アメリカ)の10歳から18歳の子どもを持つ1万5500人の親と1万2057人の子どもを対象にオンラインアンケートで実施。

 今回は、生活に密着しているモバイルデバイスの種類について、日本と世界の違いを確認していこう。

 まず、すべての国の10代~20代が「重要なモバイルデバイス」として、1位にスマホを、そして2位にゲーム機を挙げている。そして1位と2位の数字には明瞭な差が存在している。ところが日本のみ、順位は変わらないものの、1位と2位が僅差(スマホ81%、ゲーム機79%)だった。日本の10代~20代は世界平均よりもゲーム機の利用率がやや高く、56%がオンライン接続したゲーム機で遊んでいる。

 興味深いことに、ゲーム機の利用率は高い一方で、「家族とのふれ合いでゲーム機が重要だと思うかどうか」という問いに対しては、世界平均が40%のところ、日本の子どもは29%に留まった。

家族とのふれ合いでゲーム機が重要だと思うかどうか(世界平均)

家族とのふれ合いでゲーム機が重要だと思うかどうか(日本)

 ゲーム機はあくまでも個人で楽しむ(もしくはオンライン上の友人とふれ合う)ものであって、家族とは切り離して扱うモバイルデバイスだという認識を持っている子どもが日本には多いようだ。

 では、日本人が家族とコミュニケーションを交わすデバイスは何かと言えば、それはスマホだ。家族とのつながりを保つうえで最も重要なデバイスとして、日本では親子ともにスマホを挙げており、親が70%、子どもに至っては73%に達した。これは世界平均(親59%、子ども64%)と比べて極端に高い数字だ。

 次回は、ネットいじめについての調査を取り上げたい。

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