週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ミドルクラスの最良コスパ機? 「Pixel 6a」のスペックと外観をチェック

2022年07月24日 12時00分更新

 7月21日に予約受付を開始、28日に発売を予定しているグーグルPixelシリーズの廉価モデルの新製品「Pixel 6a」(Googleストアでは5万3900円)。ASCII.jpではすでにレビュー記事も掲載しているが(「GoogleのCPU「Tensor」を搭載しながら5万円台とリーズナブルな「Pixel 6a」」)、本記事ではあらためて従来モデルとのスペック比較、外観を中心に紹介していこう。

ついに発売の「Pixel 6a」。横幅約71.8mmの比較的コンパクトなサイズも魅力の1つ

上位モデルと同等のSoCを搭載 Antutu 9のスコアは70万点弱

 まず本機の注目点はSoC。昨秋にリリースされた「Pixel 6」「Pixel 6a」と同じく、グーグル独自開発の「Google Tensor」を搭載する。Antutu 9のスコアを見ると、70万点台弱。Pixel 6の数字と比べると若干下回るが、メモリーが6GB(Pixel 6は8GB)と少なくなっていることを考えると、ほぼ同等と考えていいのだろう。ハイエンドのSnapdragonと比較すると若干見劣りするが、それでもミドル~ミドルハイを明白に上回り、5万円台のスマホとしては圧倒的に高性能だ。この独自プロセッサにより、後述する写真処理など、グーグルの強力なソフトウェアが利用可能だ。

右がPixel 6aで、左がPixel 6。ともにハイエンド級の性能を持つ。Snapdragon 765GのPixel 5a 5Gとは明白な性能差がある

 続いてはディスプレー。6.1型有機EL(20:9、1080×2400)と比較的小さめで、それにより端末の横幅は71.8mmと抑えられており、片手でも使いやすいサイズ。ただし、リフレッシュレートは60Hz止まり。高リフレッシュレートの滑らかな操作性に慣れたユーザーには若干不満が出る部分かもしれない。

左から5a 5G、6、6aの順。最もコンパクトなのがPixel 6aだ

 カメラについては、1220万画素+超広角の1200万画素という構成。しかもメインカメラは1/2.55型センサーとPixel 5a(5G)などと同等で、最近のミドルクラスとしてもやや見劣りする内容だ。実際に写真を撮ってみても、精細感にはやや欠け、暗い場所では(夜景モードを使わないと)ノイズがやや目立ちがち。ただ、自動でオンになる夜景モードを用いることで大きく変化。デジタルズームを含めて、ソフトウェア面の強力さで補っている印象だ。

メインが12.2メガで、超広角の12メガとの組み合わせ

Pixel 6aで撮影した写真。左が夜景モードオフで、右がオン。オフでは夕闇の空にノイズが目立つがオンにすることでうまく処理されている

こちらはPixel 6の写真。同じく左が夜景モードオフ、右がオン

選択したオブジェクトを自動で認識して消してくれる「消しゴムマジック」の機能は本機でも利用できる

上位モデルを継承したデザインを採用
長期アップデート保証も含め、5万円台なら極めて高いコスパ

 デザイン面では、Pixel 6/6 Proを継承したスタイルを採用。メタルのユニボディーだったPixel 5a(5G)からは一新。高級機の風格を感じさせる。ただ、Pixel Aシリーズでは一貫して搭載されていたイヤホン端子がなくなったのは少し残念。また、生体認証も上位モデルと同じく光学式の画面内指紋センサーが採用された。Pixel 6/6 Proでも直射日光が当たる場面で認識されにくい、速度も若干遅いと言われていたが、本機でも基本的には大きく変わらない印象。画面の方向や長めに指を当てることを意識すれば、実用上は大きなマイナスではないが、評価は分かれる部分かもしれない。

左から5a 5G、6、6aの順。6aは6に近いことがわかる

右側面に電源とボリューム、左側面にSIMスロットがある

残念ながらイヤホン端子はなくなった

SIMスロットは今回もnanoSIMのみで、eSIMとのデュアルSIMも利用可能

しっかり端末を保護してくれる純正ケースは3630円

 若干気になる部分も紹介したが、Pixelシリーズならではの長期のアップデート保証、IP67の防水・防塵やFeliCaへの対応、そして5万円台前半という価格を考えると極めて高コスパであることは確か。ミドル機の中ではトップクラスの人気モデルとなりそうだ。

  Pixel 6a Pixel 6 Pixel 5a(5g)
価格 5万3900円 7万4800円(128)
8万5800円(256)
5万1700円
ディスプレー 6.1型有機EL
(20:9)
60Hz対応
6.4型有機EL
(20:9)
90Hz対応
6.34型有機EL
(20:9)
60Hz対応
画面解像度 1080×2400 1080×2400 1080×2400
サイズ 71.8×152.2
×8.9mm
74.8×158.6
×8.9mm
73.2×156.2
×8.8mm
重量 178g 207g 183g
CPU Google Tensor Google Tensor Snapdragon 765G
内蔵メモリー 6GB 8GB 6GB
内蔵ストレージ 128GB 128/256GB 128GB
外部ストレージ ――
OS Android 12 Android 12 Android 11→12
5G対応バンド n1/2/3/5/7/8
/12/20/25/28/30
/38/40/41/48
/66/71/77/78
n1/2/3/5/7/8
/12/14/20/25/28
/30/38/40/41/48
/66/71/77/78
n1/3/5/7/8
/28/40/77/78
4G対応バンド 1/2/3/4/5/7
/8/12/13/14/17
/18/19/20/25/26
/28/29/30/38/39
/40/41/42/48
/66/71
1/2/3/4/5/7
/8/12/13/14/17
/18/19/20/25/26
/28/29/30/32/38
/39/40/41/42
/46/48/66/71
1/2/3/4/5/7
/8/12/13/14/17
/18/19/20/25/26
/28/29/30/32/38
/39/40/41/42
/46/48/66/71
無線LAN Wi-Fi 6 Wi-Fi 6 IEEE802.11ac
カメラ画素数 12.2メガ(標準)
+12メガ(超広角)
/イン8メガ
50メガ(標準)
+12メガ(超広角)
/イン8メガ
12.2メガ(標準)
+16メガ(超広角)
/イン8メガ
バッテリー容量 4410mAh 4614mAh 4680mAh
ワイヤレス充電 × ×
FeliCa
防水/防塵 ○/○(IP67) ○/○(IP68) ○/○(IP67)
生体認証 ○(画面内指紋) ○(画面内指紋) ○(背面指紋)
SIM形状 nanoSIM+eSIM
USB端子 Type-C
イヤホン × ×
カラバリ Sage、Chalk、Charcoal Stormy Black、Sorta Seafoam、Kinda Coral Mostly Black
発売時期 2022年7月 2021年10月 2021年8月
 

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります