皆さん、こんにちは!
木曜日にお届けする「学生たちの日常」では、工学院大学に通う学生たちが過ごす、西新宿でのそれぞれの日常をお伝えします。
今回は、私「ぐっち」(3年生/建築学部・建築デザイン学科)が、西新宿初心者の目線から、まちあるきの様子をお届けします。
前回の記事はこちら!西新宿初心者が行く!~vol.1花巡りの散歩で春気分~
過去の連載記事はこちら:学生たちの日常
皆様、近頃暑くなってきておりますが、健やかにお過ごしでしょうか。私は、夏の日差しを感じることのない部屋の中で缶詰めになって、研究室の面接に必要な資料を作成しておりました。早く外を散歩したいなと思っているときに、丁度連載の順番がまわってきたので、これ幸いと急遽外に出ることに!(笑)
西新宿初心者として、行ってみたかった場所の一つである十二社商店親睦会を散歩することにしました。ルートは、「工学院大学→都庁通り→中央公園→十二社通り→十二社商店親睦会」に設定しいざ出発。
前回に引き続き、お散歩の相棒曲をご紹介します。本日のお供は「おいしくるメロンパン」さんの「紫陽花」。じめじめした曇り空の梅雨時期に聴きたくなる、爽やかで気だるげなノスタルジック。本格的な夏の気配を感じる前に是非お聞きいただきたい一曲です。
中央公園を歩いていると、いつもと違う様子にびっくり! 芝生エリアに人が一人もいません。どうしたのかと近づいてみるとこんな張り紙が。
なるほど、芝生もお休みが必要なのかと思いました。一か月以上中に入れず寂しいような気もしますが、私たちが踏んづけて中に入っているわけですから、「いつもありがとう、ゆっくり休んでね」と心の中で感謝しました。
さて、中央公園を横断して十二社通りにやってきました。この通りは四車線で車通りが多い道です。周りにはマンションやビルが建っていて、一階部分に小さなお店が入っているところが多い印象。道沿いに歩いていくと、ぽつんと十二社商店親睦会の看板がありました!
さっそく足を踏み入れてみると、あれ?私が想像した商店会の様子とかなり異なっていました。お店が並んでいるのかと思ったらそうではないんですね。目の前には下り坂と低層の建物が並んでいます。小さなお店はちらほらあるものの、基本的には住宅街であるようです。歩いてみると、細い路地や小さな坂がたくさんあって楽しい。
皆さんお家の壁面に緑を植えていたり、自転車を置いていたり実際に人が住んでいる“生活感”がありました。右の写真は十二社の低層住宅群と、遠景にみえる高層ビルが同居した写真です。このような光景は西新宿以外の都市ではなかなか見られないのではないでしょうか。
自宅に帰った後、気になって十二社親睦商店会について調べたら、公式HPにこのような記載がありました。
『江戸の奥座敷十二社(じゅうにそう)。その地に、昭和52年10月、本会は地元商店が中心になって、親睦を目的として発足しました。十二社の街は、明治25年淀橋浄水場の建設で、十二社大滝が消え、江戸の名残が薄らぎ、昭和40年以降の新宿副都心計画で十二社の池も消えました。今、十二社の名を留めるのは、十二社通りや十二社宮元睦など僅かです。当商店会では敢えて十二社の名にこだわり、その名を冠しました。往時の縁を知る人から、西新宿のオフィスで働く人まで、新しい十二社の魅力を堪能して頂きたいと思います。
(『十二社商店親睦会-新宿ルーペ 新宿区商店会連合会公式サイト』 より引用)
周りの高層ビル群から一転した風景には、十二社に住む人達の想いが込められていました。都市開発によって、西新宿の景観も諸行無常のごとく変化していくなか、今も変わらない十二社のまちなみにはどこかほっとするようなあたたかさがありました。皆様も日常の喧騒に疲れた際には、是非十二社商店親睦会を訪れて頂きたいと思います。
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