シャープは7月20日、入院患者と家族のオンライン面会に活用できる「遠隔応対ソリューション」を、東京医科歯科大学病院に納入することを発表した。
遠隔応対ソリューションは、スマホやタブレットを使用し、非接触での対話を支援するもの。昨今の感染症の流行により、対面での面会が制限され、入院患者とその家族の心理的な負担が増している。この課題の解決に向け、同社と東京医科歯科大学は2021年5月より、東京医科歯科大学病院において、本ソリューションを活用したオンライン面会の実証実験を実施。これまで、計31組の集中治療室(ICU)入院患者と家族の協力を得て、本ソリューションによるコミュニケーション改善効果を検証してきた。
本実証実験では、多くの患者と家族の間で週2回以上のオンライン面会が実施されたほか、家族に行なったアンケートでは、「機器操作性」「病状理解のための動画通信の有用性」「心理的距離の近さ」「総合満足度」などの全項目の平均点が、5点満点中4点以上と高評価を獲得。
自由回答欄でも、「オンラインで面会できて安心した」「電話では伝わらない表情を見ることができ、力になった」など多数の肯定的意見が寄せられたという。また、感染症の流行収束後も、遠方に住み頻繁な来院が難しい家族との面会に活用が見込まれることから、今般の納入に至った。
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