TVシリーズ放送から25年以上が経過し、多くのファンを獲得してきた『エヴァンゲリオン』シリーズ。その歴史は映像だけではなく、サブカルチャーと呼ばれるアニメ発の文化を日常に浸透させたという面の功績も大きい。
渋谷ヒカリエで7月15日から開催されている「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」は、エヴァカルチャーが形作ってきたプロダクトやプロジェクトを集め、「モノ」と「コト」がクロスするイベントとなっている。今回はこのエヴァンゲリオン大博覧会の一部を紹介しよう。
フィギュアなど、アニメから派生したプロダクトから
世界を広げたエヴァンゲリオン
TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が放送された1995年はWindows 95が発売され、秋葉原が家電の街からパソコンの街へと変化していった時代で、さらにサブカルチャーの街へと変わっていくにはエヴァカルチャーの拡大を待たなければならなかった。その当時、旧ラジオ会館から秋葉原駅を見下ろすように設置された綾波レイの等身大フィギュアはとてもインパクトがあった。
今回のエヴァンゲリオン大博覧会では、そうした黎明期のフィギュアなどの進化も見ることができる。
ジャンルの垣根を超えた、様々なエヴァコラボ
今回のエヴァンゲリオン大博覧会には4000点を超えるプロダクトが集められ展示されている。その多くは、アパレルや伝統工芸品、雑貨などの日用品、さらに企業や地域とのコラボレーションプロダクトであり、アニメ作品という枠を超え、我々の身近なところにエヴァンゲリオンが浸透していることがよくわかる。
中でも交通機関や地域と結びついたコラボレーションは、その外側にさらなるコラボレーションを生み、ますます世界を広げていった。
日本の伝統との文化の融合、新たなる文化の始まり
エヴァンゲリオンが切り拓いてきたカルチャーは、それまで主流だった、いわゆるキャラクター商品ではなく、作品中に描かれた要素を他の商品や文化に反映させ、結実している点が他の作品と大きく異なる部分だ。特にアパレル関連では、エヴァの世界を彷彿とさせながら、日常使いのできる商品が多く登場しており、コスプレなどとは違う形で推し作品を生活の一部として身近に置けるようにしたことはエヴァカルチャーの功績だろう。
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