週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

マインドハックして情報収集するミニゲームも存在

探偵となって社会の闇を暴け!『異夢迷都(イム・メイト)果てなき螺旋』は物語にも期待できるJRPG風の新作タイトル

2022年07月19日 17時00分更新

異次元で始まる化け物との戦闘

 探偵である主人公は「嗟来の食」という貨物が届いたコンテナに近づくが、気が付けばよくわからない異次元に取り込まれていた。そこで銃が効かない化け物と遭遇し、ピンチに陥ったところで「鍾馗(しょうき)」と名乗る忍者風のエクソシスト(退魔師)と出会う。

人の手が生えているような明らかに異質な空間で、赤い肉の塊のような化け物と遭遇

 化け物との戦闘は鍾馗が担当。基本はターンベースバトルで、コマンドを選択すると敵を攻撃でき、互いにHPを削り合っていく。

左上のアイコンが行動順、左下の青いバーと数値がHP、右下の「Swift Sword」が攻撃コマンドとなる。「敵に100%の斬撃ダメージを与える」と説明文に書いてあった

敵にターゲッティングすると、耐性のようなものが表示。ゲームが進んだらこの耐性を見つつ有利な属性で攻撃するようになるのだろう

コマンドはクールタイムが設定されているものもある。70%の斬撃を2回繰り出す「Double Slash」は、使用してから3ターン後に再使用可能となる模様

範囲攻撃の「Bladeless Blade」。かなり派手なアクションも展開するため、戦闘は楽しめそうだと感じた

キャラクターのステータス画面もチェック。武器にレベルがあったり、武器種を複数装備できそうだったりと、いろいろ想像できる

スキルはキャラクター固有の「Personal Skills」と、武器種ごとに使える「Weapon Skills」がある模様。また、「タレント」でポイントを割り振って攻撃力や防御力を上げるシステムも確認できた

チームメンバーのページでは4人までチームを組めることがうかがえる。そしてHPはキャラクター個人ではなく、「Team HP」として総量で管理する仕組みになる点もおもしろい

マインドハックで情報を聞き出そう

 情報収集時、「天眼」というアンドロイドの女性の助けを借りて、秘密をしゃべってくれない相手の精神をハッキングする強硬手段をとることも。なにそれコワイ。

特殊なグローブで相手に触れることで、相手の精神をハッキング。カードバトルで相手の精神を屈服させ、隠された情報を聞き出そう

カードバトル画面。左下が自分のHPで、右上が相手のHP。画面下に表示されたカードが自分の手持ちで、カード上部に記された数字が相手に与えられるダメージ数値となる

また、攻撃を防ぐディフェンスパワーというのもあるため、手札の種類が増えていけばより戦略的なカードバトルを楽しめそうだと思った

使いたいカードをクリックしてどこに攻撃するかを選択。ここでは相手を直接攻撃しようとしている

4のダメージ!これを繰り返して勝利を目指す

マインドハック前は門前払いだった相手が、素直な状態に。しかしこの「千里眼」という人物も、「嗟来の食」についてはなんの情報も持っていなかった

 その後、主人公は一旦家に戻ることに。とある財閥が「嗟来の食」に関与していることだけはつかめたが、それを調べるのは相当危険なことらしい。

 主人公である若き私立探偵「何某」と謎のエクソシスト「鍾馗」の2人は、お互いの得意分野を活かし、その謎に挑むことになる。

雰囲気は◎。往年のJRPGを思わせる作りに

 約1時間ほどでDEMO版のプレイは終了。率直に言っておもしろそうなゲームが出てきたなと思った。

 古いアジア系の建物と、近未来風の超高層建築などが混在する世界観。「裂け目」と呼ばれる世界の裏側に跋扈(ばっこ)する化け物との戦い。悪を行なう権力者へと挑む「正義」の物語。

 どこか日本のゲームで馴染みのある要素が詰め込まれており、プレイしていて親近感を覚えたのは間違いない。

 また、戦闘システムもオーソドックスながら動きがあり、もっといろいろな技を見てみたいと思えたし、「タレント」の成長システムはプレイヤーごとの個性が出そうでGOOD。個人的には守るより攻める能力を上げていくスタイルだが、それがうまくハマるかは興味がある。

 マインドハックのカードバトルは奥深さの片鱗を感じ取れた。手持ちの札を全部使いきることはできないので、どのカードを使いどのカードを捨てるか。ターンを送る際も手持ちを残すか新たにドローするか。そういった駆け引きが重要となりそうだ。

 やや気になったのは街にいる話せる人の区別がつきにくい点だろうか。こういうゲームでは街の人との会話も世界観に浸る重要な要素となるので、話せる人物の上に吹き出しアイコンでもあると、ありがたいと思った。

 謎めいた物語や奥深い戦闘・ミニゲームシステム、雑多でどこか懐かしい雰囲気を感じる世界観など、なにかピンと来るものがあればきっと楽しめるはずだ。

 本作『異夢迷都(イム・メイト)果てなき螺旋』は、2023年発売予定。今後の続報に期待しよう。

 

【ゲーム情報】

タイトル:異夢迷都(イム メイト)果てなき螺旋 ※英名「Mato Anomalies」
ジャンル:ミステリーRPG
販売:Koch Media/Prime Matter
開発:Arrowiz
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/XBox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)
発売日:2023年予定
価格:未定
プレイ人数:1人
CERO表記:審査予定

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります