ひっそりとデビューを飾ったNVIDIAエントリーGPUの「GeForce GTX 1630」を搭載したビデオカード。GTX 1600シリーズのなかで、最も廉価なモデルとなり、少しずつ店頭に並ぶ数を増やしている。ただ、残念ながら価格は、1ドル=138~140円という数十年ぶりの円安傾向となっている為替相場の影響をもろに受け、2万台前半での登場となっている。
肝心のパフォーマンスは、加藤勝明氏のレビューでお届けしたように、ゲームを快適に遊ぶにはちょっと厳しい。iGPUやAPUを使っている旧世代PCを予算重視で強化する向けと言えるだろう。
今回、Mini-ITXサイズのデュアルファンGPUクーラーを採用するPalit「GeForce GTX 1630 Dual」を触る機会を得られたので、その特徴を紹介するとともに、旧世代PCを想定したテスト環境でパフォーマンスを試していこう。
「GeForce GTX 1630 Dual」は6ピン補助電源が必要
Palit「GeForce GTX 1630 Dual」のカード長は、Mini-ITX規格と同じ170mmで、幅114mm、厚さ40mmと2スロット厚になっている。BTO PC、メーカー製PCともにタワー型PCなら、まずフルハイトの拡張スロットを2段以上備えているので、問題なく搭載できる。
おもなスペックはCUDAコア数512基、ベースクロック1740MHz、ブーストクロック1785MHz、GDDR6 4GBになる。GeForce GTX 1630のTGPは75Wなので、基本PCIe補助電源コネクターは不要だが、「GeForce GTX 1630 Dual」は、6ピンの補助電源が必要になっている。6ピンの補助電源コネクターは、旧世代PCでも、まず装備しているので大丈夫だろう。
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