週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

「POCO F4 GT」ポップアップボタンはゲームにも便利! これが新時代のハイエンドスマホだ!

2022年07月18日 12時00分更新

 シャオミのスマホブランド「POCO」は、フラッグシップスマホ「POCO F4 GT」を6月23日に発売した。SoCはハイエンドの「Snapdragon 8 Gen 1」(オクタコア、最大3GHz)を搭載。メモリーとストレージの異なる2モデルが用意され、8GB+128GBの下位モデルが楽天市場と公式サイトのmi.comで7万4800円、12GB+256GBの上位モデルがAmazon.co.jpで8万4800円で販売されている。

 本製品はフラッグシップスマホにふさわしいリフレッシュレート120Hzの有機ELディスプレーに加え、側面にポップアップトリガーを搭載し、ゲーム機能も強化されている。製品版を使っての実機レビューをお届けしよう。

POCO「POCO F4 GT」7万4800円~

6.67型有機ELディスプレーは出荷時に調整を実施

 POCO F4 GTはOSに「MIUI13」(Android 12ベース)、SoCに「Snapdragon 8 Gen 1」(オクタコア、最大3GHz)を採用。メモリーは8GB/12GB(LPDDR5)、ストレージは128GB/256GB(UFS 3.1)を搭載している。

SoCは「Snapdragon 8 Gen 1」(オクタコア、最大3GHz)を採用

 ディスプレーは6.67型有機EL(2400×1080ドット、10bit、リフレッシュレート最大120Hz、サンプリングレート最大480Hz)を搭載。ディスプレーは出荷時に調整が施されており、色差はDelta E≒0.30、絶対色精度はJNCD≒0.18とうたわれている。

ディスプレーはゲームのしやすさを考慮してかフラット。強化ガラスは「Corning Gorilla Glass Victus」を採用している

YouTubeとNetflixアプリでHDRコンテンツを再生できることを確認できた

 カメラは、メイン(6400万画素、F1.9、1/1.73型、1.6μm、Sony IMX686)、超広角(800万画素、F2.2、FOV120度)、マクロ(200万画素、F2.4、FF 4cm)、フロント(2000万画素、F2.2)を搭載。マクロカメラと超広角カメラの間には、画面をキャプチャーする際にちらつきをなくすフリッカーセンサーが内蔵されている。

本体背面

左からメイン(6400万画素、F1.9、1/1.73型、1.6μm、Sony IMX686)、超広角(800万画素、F2.2、FOV120度)、マクロ(200万画素、F2.4、FF 4cm)

カメラ周囲にはくさび形のLEDが内蔵。メッセージと通話の通知、バッテリーの充電状態、ゲームターボモードに連動して点灯する

カラーはステルスブラック、ナイトシルバー、サイバーイエローの3色を用意

 通信機能は5G、Wi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.2、NFCに対応。状況に応じてモバイルデータ接続とWi-Fi接続を切り替えて、通信速度と安定性を維持する「Multi-Link 5.0」機能が搭載されている。

 本体サイズは約76.7×162.5×8.5mm、重さは210g。防水防塵性能はIPX3/IP5X。4700mAh(2350mAh×2)のバッテリーを内蔵しており、急速充電器「120W HyperCharge」により17分でフル充電できると謳われている。なおゲームプレイを邪魔しないように、「L字型充電ケーブル」が同梱されている。

上面にはマイク×1、スピーカー(ツイーター×1、ウーファー×1)、下面にはスピーカー(ツイーター×1、ウーファー×1)、USB Type-C×1、マイク×1が用意

右側面にはポップアップトリガー×2、トグルスイッチ×2、指紋認証センサー一体型電源ボタン×1、左側面にはマイク×1、ボリュームボタン×1、SIMカードトレイ×1を配置

カードトレイはnanoSIMカード×2のデュアル仕様。eSIMには対応しない

実測重量は213.5g

パッケージには、POCO F4 GT本体、クリアソフトケース、急速充電器「120W HyperCharge」、L字型充電ケーブル、SIM取り出しツール、Type-C to 3.5mmイヤホンアダプタ、クイックスタートガイド、保証に関するお知らせなどが同梱

急速充電器「120W HyperCharge」の型番は「MDY-13-RG」。仕様は入力100-240V~1.7A、通常出力5V 3A、高速出力3.6-20V 3-6A(最大120W)

「L字型充電ケーブル」はゲームプレイの邪魔にならない

「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは97万6917

 クアルコムのハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen1」を搭載したPOCO F4 GTはどのぐらいのパフォーマンスを備えているのだろうか? 今回定番ベンチマーク3本を実施したところ、「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは97万6917、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3574、「3DMark」のWild Life Extremeは2590となった。

 記事執筆時点(6月21日)のAnTuTu Benchmarkのトップが「REDMAGIC 7」で総合スコアは1042141。POCO F4 GTのスコアはその約94%ということになる。スコアはわずかに及ばなかったが、最新3Dゲームを高画質設定でも快適に動作させるパフォーマンスを備えていることは間違いない。

ベンチマークは「設定→バッテリーとパフォーマンス」で「パフォーマンスモード」を有効にして、それぞれ3回実施。最も高かったスコアを採用している

「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは976917、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3574、「3DMark」のWild Life Extremeは2590

「AnTuTu Benchmark」実行中の背面の最大温度は39.3度(室温25.3度で測定)

「POCO F4 GT」はピークパワーを維持するために「LiquidCool Technology 3.0」を導入。SoCとCharging ICを離してヒートスポットを分散、それぞれのヒートスポットを冷却するための4860mm2のデュアルペイバーチャンバーの搭載、多層冷却ソリューションの採用などの施策が盛り込まれている

 なお、ベンチマーク番外編として、ノートPC用冷却台に乗せたまま「AnTuTu Benchmark」を実行したところ、総合スコアは99万5774を記録した。大台は超えなかったもののスコアが大幅に伸びている。背面にスマホ用冷却ファンを取り付ければ、ピークパワーの長時間維持を期待できそうだ。

ノートPC用冷却台に乗せて「AnTuTu Benchmark」を実行したら、995774の総合スコアを記録した

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事