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富士フイルム X-H2Sに待望の猫瞳AFがついたので早速、実写チェック!

2022年07月13日 12時00分更新

連写したら、いい具合に舌が出た瞬間を撮れたので冒頭写真にしてみた。目は猫じゃらしを追っております。2022年7月 富士フイルム X-H2S

 ソニーのαシリーズから始まった(ような気がする)猫AF。パナソニック(これは瞳対応ではないけど優秀な猫AFを持ってる)、ニコン、キヤノンと来て、2022年にはOMデジタルソリューションズがOM SYSTEM OM-1で猫瞳AFを搭載。残るは富士フイルムだーというわけで、出ました。X-H2S。

前モデルのX-H1よりちょっと小ぶりになったX-H2S。高速AFに高速連写に動画もイケるハイエンド機だ。レンズは、室内猫撮影に向いた50mm F2を装着。

 被写体検出機能で動物(というか猫)を指定して、ぱっとレンズを向けるとすぐ瞳を見つけてくれる。

何はともあれ、猫瞳検出機能をチェック。このように、ちゃんと見つけてピントを合わせてくれる。何気に画面左下に出てる猫アイコンがいい。

 これはイケるぞ、というわけで、いつもの「保護猫シェルター QUEUE」におじゃまして猫撮影である。訪問したら、ケージの中に子猫が5匹。兄弟猫で、最近保護されたらしい。保護されたばかりの猫は、ワクチンを打ったりウイルスチェックをしたりし、ケージから出しても大丈夫と判断されるまでは中にいるのだ。

 で、この5匹はみな元気で始終じゃれ合ってる。細かく動き回る子猫たちは、猫AF性能チェックに最適(別のいい方をすると、過酷)だ。でも、こっちを向いてる真ん中の猫にちゃんとピントを合わせてくれた。

子猫の兄弟はヤバい。狭い猫ハンモックに3匹がくっついてプロレス始めるし。見てるだけで時間忘れそう。2022年7月 富士フイルム X-H2S

 ケージ越しでも、瞳を見つけたらちゃんとそこにピントが合ってくれるってのは、猫瞳AFの基本といって過言じゃない。この写真は、ケージにほぼ頭がくっついてる(耳なんかはみ出てるし)からわかりづらいけど。

早く外に出て遊びたい! という顔の子猫(名前は付いてるけど覚えられない)。2022年7月 富士フイルム X-H2S

 連写が速いってのは、動き回る子猫を撮るのにいい。シャッタースピードを速めにしておいて撮りまくるのである。で、何にでもじゃれつきたい年頃なので、様子を見に大人の猫がやってくるとこれである。しょうがないなあって顔でじゃれさせてるのがたまらん。

しょうがないなあって顔で、右前足を猫じゃらしとして子猫に提供してる姿がいいのであった。2022年7月 富士フイルム X-H2S

 とはいえ、訪れたのは猫のお昼寝時。子猫がケージから出してもらえないのをいいことに、気持ちよさそうに寝たり、寝ぼけ眼で毛繕いしてたりするのだった。

暑い中、2匹が仲よくくっついて寝てるところを撮ろうと思ったら、いきなり舐めだしたのだった。顔は完全に寝てるんだけど。2022年7月 富士フイルム X-H2S

 さて、ここからはうちの猫。

 AF連写テストだーとばかりに、左手にお気に入りの猫じゃらしを持って遊びつつ、連写しまくったのである。冒頭写真はその1枚。瞳じゃなくて下にピントが合っちゃってるけど、まあ写真としては、これでいい瞬間が撮れたからOKってことで。

 

 最後は、ちゃんと瞳をとらえた写真を。前足で押さえつけてるふわふわしたおもちゃがお気に入りなのだ。

お気に入りのおもちゃを抱え込んで離さない黒猫ミルなのだった。2022年7月 富士フイルム X-H2S

 今回はハイエンド機のX-H2Sだったのだけど、主力モデルのX-Tシリーズにも、できればファームアップで現行モデルのX-T4にも猫AFがついてくれないかなあと期待しております。まあ現行モデルは無理かもしれないけど、X-T4ユーザーとしての希望ってことで。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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