ごきげんよう、お酒好きの記者ナベコです。金色のビールに夢を語りかけている瞬間が一番生きているって心地がします。さて、ビール好きのみなさんにとって「え?」となる仰天ビールが世に出てきます。
サントリービールは、炭酸水でつくる自由なビール「ビアボール」を今秋から展開予定。業務用中瓶は10月4日から、家庭用小瓶は11月15日から全国発売します。
希望小売価格は、業務用中瓶500ml 862円、家庭用小瓶334ml 698円(各税別)。
16%のビールを炭酸水で割る
近年、ライフスタイルや価値観とともに、人々のお酒に対する向き合い方が多様化。一方でビール市場においては2004年以来17年連続で前年割れが続いており、“ビールに求められる価値”も変化していると考えて開発したという炭酸水で割るビール、その名も「ビアボール」。
ビアボールはアルコール度数16%。なんと、サントリーのビールとしては過去最高となるアルコール度数。通常、ある程度のアルコールまでいくと酵母の活動が停滞してしまうところ、選りすぐりの酵母を選抜し、温度管理を徹底するなどきめ細かい管理をすることで、アルコール16%を実現したとのこと。
氷を入れ炭酸水でつくってもしっかりと感じられるビールのおいしさと、時間が経過しても崩れない味わいと香りのバランスを特長としています。麦芽本来のうまみと深いコク、フルーティで爽やかな醸造香を、自分好みの濃さで楽しめるとのこと。
おすすめのつくり方は、ビアボールを冷やしておき、氷をグラスいっぱいに入れて、炭酸水→ビアボールの順に入れる。最後にマドラーなどで軽く1回混ぜる。これで完成。
好みの濃さでつくって大丈夫だけど、サントリーの一番のオススメは、ビアボールと炭酸水の割合1:3。だいたいアルコール4%くらいになります。
ちなみに、アルコール16%のビアボールを氷いっぱいのグラスに注いで“ロック”で飲むのもオススメとか!
気になる「ビアボール」の味は
製品発表会でいち早く試飲することができました!
試飲では、サントリーオススメの4つの割合を試せました。ビアボールと炭酸水が1:3(アルコールおよそ4%)、1:1(アルコールおよそ8%)、1:7(アルコールおよそ2%)、ロック(アルコール16%)の4通りです。
サントリーの一番のオススメの割合、ビアボールと炭酸水1:3を飲んでみました。なるほど麦芽のコクやホップの苦みを感じられて、ちゃんと“ビール”。ただ、炭酸で薄めた感じはいなめず、力強さはそこそこで、飲みやすいライトな味わいです。ホッピービバレッジの割材「ホッピー」を彷彿させる、飽きが来ずに長く飲み続けられる味わいです。
ビアボールと炭酸水1:1。こちらはしっかり濃いめ。おお、おいしい!! 芯のある旨みがして飲みごたえ十分。やや甘めのため、定番のラガービールというより、クラフトビールを飲んでいる感覚に近いかもしれません。キレがあるとまではいきませんが、コクがあるにも関わらず後味はシュワッともたれません。このあたりは使用する炭酸でも変わってくるのでしょう。1日の最初のビールはこの“ガツン”でいきたいです。
ビアボールと炭酸水1:7。サントリーのオススメとしてはレモン一切れをプラス。爽やかな飲み口です。正直、ここまで薄めるとビールというより、アレンジサワーとか別ジャンルのお酒である印象。さっぱりと軽やかに飲めるので、休日の昼下がりとか、気分転換したい夜のくつろぎタイムとかによさそう。
そしてロック。……はあ。うっとりしたとため息。どっしりした濃密な味わいで、目が覚めるほど、おいしいです。麦の甘さやコクがギュッと詰まった、ビールの贅沢な旨み。花のようにフルーティな香りと、ほのかにチョコレートのようなビターさがあって、まるでウイスキーとビールの中間のよう。炭酸を加えてない状態だときめ細かい微発泡。グビッといくのではなく、一口ごとに味わいながら、ゆっくりと時間をかけて飲むのにぴったり。長い夜のお供になってくれそうです。
もちろん、ご紹介した飲み方はあくまでオススメの一例。ビアボールには決まりがなく、自分で好みの割合でつくってオーケー。使用する割材も、炭酸水に限らず、柑橘やジュースで割るなど、アイデア次第で楽しみ方は無限大。
強めなお酒が好きな人にとって、“ロック”もおいしく飲めるのがうれしいポイントではないでしょうか。ウイスキーとビールの中間のようなアルコール16%濃密ビール、ぜひ試してみてほしいです。
一部飲食店で先行提供中
ビアボールの正式な販売は秋からですが、現在、一部飲食店で先行販売を実施しています。「b8ta Tokyo- Shibuya」(東京)で7月31日まで、「心斎橋BIGSTEP」(大阪)で7月18日までテスト販売を実施中。先行販売店舗に関してはビアボールのブランドサイト に記載されていますので、気になる方はチェックしてみてください。
なお、店舗での提供の際は、通常、オーダーした割合で“割った状態”での提供となるそうです。正式に導入していく際には、店舗ごとに提供方法を調整していく可能性はあるとのこと。
これまでにない、炭酸で割ることを訴求したビール。自由なビール体験を求める人は注目です。オススメの割り方が1:3でアルコール4%程度とはいえ、本体自体はアルコール16%。私はロックか濃いめかの楽しい飲み方ばかりしてしまいそうなのが予想できますが、とにかく発売が楽しみ!
ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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