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半導体中心からソフトウェアへの脱却を図る台湾が日本との連携を推進

日本・台湾スタートアップサミット2022が初開催 日台の連携に期待

2022年07月05日 17時00分更新

 2022年7月5・6日、台湾のスタートアップを支援するStartup Island TAIWANは「日本・台湾スタートアップサミット2022」を開催した。「Together, Go Big.」を掲げたイベントの記者発表会では、台湾の国家発展委員会やStartup Island TAIWANの関係者、スタートアップ企業やサポーター企業が登壇し、日台スタートアップの連携をアピールした。

赤いはっぴがひしめく初の日台スタートアップ連携イベント

半導体中心からソフトウェア産業へ DXを契機に日台での連携を

 日本・台湾スタートアップサミット2022は台湾と日本のスタートアップ同士の交流やベンチャーキャピタルとの連携などを目的としており、2日間で数多くのセッションが行なわれる。主催したStartup Island TAIWANはスタートアップの集積を目指すエコシステムブランド。日本人の登録者は500人を超えているとのことで、期待の高さをうかがわせる。

 台湾は4000以上のテクノロジースタートアップ、90以上のスタートアップ企業のクラスターを抱えており、国における起業環境は世界3位を謳う。ITやバイオ、メディカル、グリーン・再エネのほか、国防・防衛、セキュリティを重点分野にしているのが特徴。半導体の比重の高い産業構造をよりソフトウェアにシフトしていく狙いがあるが、市場としての日本の魅力も大きいようだ。

 記者発表会の冒頭、台湾 国家発展委員会 副主任委員の高仙桂氏は、「今まで台湾は半導体が中心だったが、今後はソフトウェアが重要になる。日本でもスタートアップ担当相が発表されており、連携には一番いいタイミング」と語った。

台湾 国家発展委員会 副主任委員 高仙桂氏

 また、Startup Island TAIWAN ビジネスマッチングディレクターを務めるジョエル福澤氏は、台湾のスタートアップ事情を説明しつつ、今回イベントに参加する6つのスタートアップとサポート企業を紹介。米中対立、気候変動、コロナ禍、ウクライナ情勢、サプライチェーンの変革など、国際社会が大きな変化する中、DXのニーズが日本と台湾の連携に新たな契機となるとアピールした。

 今回紹介されたのは、ブロックチェーンのセキュリティを手がける「CoolBitX」、観光客向けの予約サービスを展開する「FunNow」、糖尿病の管理などのヘルスケア分野をカバーする「Health2Sync」、全世界2億ユーザーが利用するドキュメント管理、電子サインアプリを展開する「Kdan Mobile」、新世代の多要素認証サービスを手がける「Lydsec」、ARやメタバースの開発を支援する「Speed3D」、クールジャパン戦略を実現するアジアビッグデータを手がける「Vpon」など6社。記者発表会では、日本のサポーター企業も応援に駆けつけ、協業への経緯や事業の説明を行なった。イベントは6日も行なわれる。

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