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旧型PCの高速化や外付けに最適なSATA SSD「WD Blue SA510 SATA」をチェック

2022年07月08日 11時00分更新

SATA3.0の限界速度を発揮

「WD Blue SA510 SATA」は、SATA3.0 6Gbpsインターフェースの採用なので、ストレージの速度上限よりSATA3の速度上限が先に達してしまう。そのため、パフォーマンスの向上はないが、念のため定番ストレージベンチマークで性能を確認していこう。ベンチマークは、Core i5-12400や、Z690マザーボードで組んだテストPCで実行している。

 USB外付けケースと組み合わせたモバイルストレージでの運用も考えて、転送速度10Gbps対応USB外付けケースに「WDS100T3B0A」を取り付けた状態も計測した。ただ、組み合わせるUSB外付けケースが採用するSATA3→USB変換チップでアクセス速度が変わる点は留意してもらいたい。

テスト環境
CPU インテル「Core i5-12400」
(6コア/12スレッド、最大4.4GHz)
マザーボード MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」
(インテルZ690、ATX)
メモリー G.Skill「F4-3600C16D-32GTZNC」
(DDR4-3600 16GB×2)
ビデオカード CPU内蔵GPU(インテル UHD グラフィックス 730)
システムドライブ Western Digital「WD_Black SN850 NVMe WDS200T1XHE-00AFY0」
(2TB、PCIe4.0 NVMe M.2 SSD)
検証ストレージ Western Digital「WD Blue SA510 SATA WDS100T3B0A」
(1TB、2.5インチSSD、SATA3)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX V Gold PRO 1000W SF-1000F14TG WT」
(1000W、80PLUS GOLD)
OS Microsoft「Windows 11 PRO」

外付けケースには、USB3.1 Gen2に対応する、センチュリーの「シンプルBOX2.5 USB3.1(CSS25U31BK)」を使った

「CrystalDiskInfo 8.17.3」でのステータス

 「CrystalDiskMark 8.0.4」と「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」を実行していこう。SATA3 6Gbps接続では、「CrystalDiskMark」でシーケンシャルリード554MB/sec、同ライト517MB/secと、ほぼ公称通りのパフォーマンスを発揮している。ランダムもリード350MB/sec、ライト321MB/secと優秀だ。

 「ATTO Disk Benchmark」はリード529.18 MB/sec(転送サイズ12MB時)、ライト499.27MB/sec(転送サイズ256KB時)で、おおむね最大速度に達している。

SATA3 6Gbps接続時の「CrystalDiskMark 8.0.4」

「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」の結果

 続けて、大容量ファイルのコピーを行なって、書き込み時のキャッシュ溢れによる速度低下を確認しておこう。ここでは容量49GBの動画データをPCIe4.0×4接続のWD_Black SN850 NVMe 2TBから、WD Blue SA510 SATA 1TBへコピーした。すると、20GBほど書き込みしたあとに、速度は230MB/sec~250MB/sec台までダウンした。日常使いなどでは問題ないだろうが、4K動画などの大容量ファイルのコピー/移動時は速度が低下するはずだ。

48GBの大容量ファイルをコピー。回復しているが、5GBや8GBあたりでも速度低下している

 最後はUSB外付けケースに取り付けた状態でベンチマークを実行すると、シーケンシャルアクセスは、最大転送速度が10GbpsとなるUSB3.1 Gen2接続だけあって、SATA3接続時を上回ることもあったが、ランダムはリード213MB/sec、ライトは38MB/secになった。とは言え、SATA3接続のUSB外付けストレージとしては十分なランダムアクセス性能を発揮している。

USB外付け時の「CrystalDiskMark 8.0.4」

「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」の結果

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