M2チップの今後の展開に期待大
M2搭載MacBook Pro 13インチのベンチテスト詳報 M1やM1 Pro、M1 Maxとも比較
Mac用Apple Siliconの新世代M2チップを搭載したMacBook Pro 13インチモデルのレビュー記事「28時間使える「M2搭載MacBook Pro 13インチ」超高効率ノートブックの誕生【実機レビュー】」は、すでに掲載した通りだ。M2チップの性能を評価するためのベンチマークテストとして、Geekbenchの結果だけを示した。それでも、M2のポテンシャルはある程度示すことができたが、オリジナルのM1だけでなくM1 ProやM1 Maxと比べてどうなのかについては何も述べていなかった。
そこで今回は、M1登場以降の代表的なMacBook Pro(13インチ、14インチ、16インチモデル)と比較しながら、M2搭載の13インチモデルの性能評価を深堀りしていく。また、レビューでは触れなかった「低電力モード」でのパフォーマンスや、バッテリー持続時間の延びについても明らかにしよう。
パフォーマンスを比較するMacBook Pro全4モデルのスペック
上記のレビュー記事では、MacBook Proの中では今やエントリーモデルと言える13インチモデルのM1とM2の性能差を示した。そこでは、かならずしも「大幅」とは言えないながら、M2が順当に性能を向上していることがわかった。しかし、M1の後に出たM1 ProやM1 Maxを搭載した14インチ、16インチのMacBook Proに対して、M2搭載モデルがどのような位置づけになるのかも気になるところ。そこで、今回はすべてのテストで次の4モデルを比較することにした。
●比較対象モデル
・2020年型M1搭載MacBook Pro 13インチモデル
8コアM1CPU/8コアGPU/16GBメモリ
・2021年型M1 Pro搭載MacBook Pro 14インチモデル
10コアM1CPU/16コアGPU/16GBメモリ
・2021年型M1 Max搭載MacBook Pro 16インチモデル
10コアM1CPU/32コアGPU/64GBメモリ
・2022年型M2搭載MacBook Pro 13インチモデル
8コアM2CPU/10コアGPU/16GBメモリ
なお、M1 ProやM1 Max搭載モデルには「エネルギーモード」の設定がある。ここでは、M1 Proの14インチモデルは「低電力モード」を選択しない標準モード、M1 Maxの16インチモデルは「高出力」モードを選択した場合のテスト結果を採用している。
後で述べるように、M2搭載の13インチモデルにも「バッテリー」設定に「低電力モード」のチェックボックスがある。このモードを選択した場合のパフォーマンスは、選択しない場合とかなり異なるが、そのあたりについてはM2搭載モデル1機種のみでモードを変えてテストした。結果は後でまとめて比較する。
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