メカニックはチームプレーだと実感
無事に車検が終わると、いよいよ本番車両の最終メンテナンスに入ります。ここでメカニックもみんなメカニックスーツに着替えます。今回のためにレアーズさんで作っていただいたメカニックスーツを着用して私も準備は万端です。そして再度メカニックミーティングをしてチェックする箇所を指示されます。
本番では決められたサービスの時間内で、分担して作業が行なわれます。前の記事でも書いたとおり、私はカー用品店のピットで働いていた時期がありましたが、その時の作業は基本的にひとりでした。余程の重労働の作業でない限り、複数人で作業をすることはありません。そのため、今回のように部分的に指示されるチーム作業は慣れていなかったので、他のメカニックさんに迷惑をかけないか心配でした。
私はまず、タイヤを外してホイールに歪みや傷が無いかの確認、足まわりの最終チェックをしました。メカニック講習でここまではやっていたので、以前は少し苦手だったロングナットを外す作業ももうスムーズにできました。しかし、期間が空いていたので久しぶりに18インチのタイヤを外し付けするとやっぱり重いですね……。
クルマが汚れるラリーは洗車が大事
この作業が終わった後は、他のメカニックがエンジンルームの点検や、空気圧をチェックしてる間に私は細かい洗車をしました。実は洗車はメカニックの重要な作業で、土日の本番ではサービスのたびに洗車します。過酷なラリーのコースでは、土埃などで通常の走行では考えられない程車両が汚れたり、ホイールにもブレーキのダストがかなり付着します。車両に貼られたゼッケンやスポンサーさんのロゴや製品がしっかり見えるように、またトラブルを事前に認識できるようサービスの時間内で必ず洗車をします。
金曜日は雨がかなり降っており、土日の天気もあまり良くない予報が出ていたため、洗車後はフロントガラスやサイドミラーに撥水コーティングを施しました。撥水コーティングも仕事やプライベートでやっていたため、スムーズにできたのです。
こうした作業を17号車と54号車2台分済ませて、金曜日の最終メンテナンスは終了です。既に外は真っ暗で、作業に集中し過ぎて時間を忘れていたことに気づきました。初日は慣れない環境と作業で不安と緊張でいっぱいでしたが、チームやラリーの雰囲気は掴めることができたので、土日の本番が楽しみになってきました。
この日はその後、チームの皆さんとご飯に行って、まだお会いしたことのなかった17号車のドライバー村田選手とコ・ドライバーの梅本選手ともお話ができました。なんだかより親近感が湧いて、チームの一員になれたような気がして不安などもなくなりました。
【次回予告】ラリー本番! 今までの経験を活かせるか!?
もちろんホテルに戻ったら、レースクイーンとしての毎日ライブ配信も欠かさず! モントレーでのメカニックについてもアピールをしました(笑)。レースクイーンとメカニック両立を目指してがんばります! 私は「日本レースクイーン大賞2022年新人部門」にエントリーしているので、良かったらコチラも応援してくださいね!
次回は土曜日のラリー本番の様子をお伝えしますので、また記事を楽しみにしてもらえるとうれしいです。
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