週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

スマホを本格ゲーム機にするコントローラー「GameSir X3 Type-C」はゲーマーの味方!

2022年07月02日 12時00分更新

GameSir X3 Type-Cの冷却ファンの効果をチェック

 GameSir X3 Type-C最大の売りは冷却ファンが搭載されたこと。いったいどのくらいの効果があるのでしょうか? ベンチマークソフト「AnTuTu Benchmark」を実行し、94%に達した直後の温度をGameSir X3 Type-C装着前後で比較してみました。使用したスマホは「Galaxy S22 Ultra」です。

 上の写真がGameSir X3 Type-Cの冷却システムの内部構造。Cooling Silicon Pad(冷却シリコンパッド)、Cold Copper Plate(冷却銅板)、Heat Sink(ヒートシンク)、7-Blade Fan(7枚羽根ファン)、Cover(カバー)で構成されています(※GameSirの製品公式サイトより)。

冷却ファンは、クーラー給電用USB Type-C端子に5V/2Aで給電しなければ動作しません

 GameSir X3 Type-C装着前と比べて装着後は、冷却シリコンパッドが当たっていた場所で平均30.9度から平均27.1度へと3.8度低下しました。ただし、冷却シリコンパッドが触れていない場所では最大33.5度から33.9度へとわずかに0.4度上昇しています。

 とは言え、冷却パッドが触れていない場所の温度上昇はごくわずか。また冷却効果については、端末の構造、材質によって差が出る可能性が高いです。

GameSir X3 Type-C装着前(室温22.5度で測定)

GameSir X3 Type-C装着後(室温22.5度で測定)

 動作音もチェックしてみましょう。環境音が33.6dBAの環境でGameSir X3 Type-Cの冷却ファンを動作させると、動作前の33.6dBAから47.8dBAに上がりました。ただし、FPS、TPS系ゲームをプレイする際にはイヤフォンを装着するので気にならないと思います。

GameSir X3 Type-Cの冷却ファンを動作させると、33.6dBAから47.8dBAへ上がりました

 ひとつ注意点があります。スマホによっては冷却シリコンパッドがスマホの背面に密着しない可能性があるのです。今回筆者が試した限りでは、Galaxy S22 Ultraはしっかりと密着しましたが、Pixel 6 Proはわずかな隙間ができました。完全に密着していなくても冷却効果は見られましたが、より高い冷却効果を得たいのなら、薄いサーマルパッドなどで隙間を埋めることをオススメします。

Galaxy S22 Ultraは冷却シリコンパッドにしっかり密着しました

Pixle 6 Proはカメラ部の出っ張りにより、冷却パッドと背面の間に隙間ができてしまいます

ただし完全に密着しなくてもある程度の冷却効果は得られます

【まとめ】コントローラーとしての使い勝手は
申しぶんなし

 なお、ジョイスティックはALPS製、スイッチはKailh製が採用されています。使い勝手は、数多くのゲームコントローラーを手がけてきたGameSirの製品なので個人的には申しぶんありません。GameSir X3 Type-Cは、スマホでゲームをする際の発熱と操作性に不満を感じている方には、魅力的なアイテムと言えるでしょう。

ダイレクトな操作感は物理ゲームコントローラーならではの喜びです

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう