GameSir X3 Type-Cの冷却ファンの効果をチェック
GameSir X3 Type-C最大の売りは冷却ファンが搭載されたこと。いったいどのくらいの効果があるのでしょうか? ベンチマークソフト「AnTuTu Benchmark」を実行し、94%に達した直後の温度をGameSir X3 Type-C装着前後で比較してみました。使用したスマホは「Galaxy S22 Ultra」です。
上の写真がGameSir X3 Type-Cの冷却システムの内部構造。Cooling Silicon Pad(冷却シリコンパッド)、Cold Copper Plate(冷却銅板)、Heat Sink(ヒートシンク)、7-Blade Fan(7枚羽根ファン)、Cover(カバー)で構成されています(※GameSirの製品公式サイトより)。
GameSir X3 Type-C装着前と比べて装着後は、冷却シリコンパッドが当たっていた場所で平均30.9度から平均27.1度へと3.8度低下しました。ただし、冷却シリコンパッドが触れていない場所では最大33.5度から33.9度へとわずかに0.4度上昇しています。
とは言え、冷却パッドが触れていない場所の温度上昇はごくわずか。また冷却効果については、端末の構造、材質によって差が出る可能性が高いです。
動作音もチェックしてみましょう。環境音が33.6dBAの環境でGameSir X3 Type-Cの冷却ファンを動作させると、動作前の33.6dBAから47.8dBAに上がりました。ただし、FPS、TPS系ゲームをプレイする際にはイヤフォンを装着するので気にならないと思います。
ひとつ注意点があります。スマホによっては冷却シリコンパッドがスマホの背面に密着しない可能性があるのです。今回筆者が試した限りでは、Galaxy S22 Ultraはしっかりと密着しましたが、Pixel 6 Proはわずかな隙間ができました。完全に密着していなくても冷却効果は見られましたが、より高い冷却効果を得たいのなら、薄いサーマルパッドなどで隙間を埋めることをオススメします。
【まとめ】コントローラーとしての使い勝手は
申しぶんなし
なお、ジョイスティックはALPS製、スイッチはKailh製が採用されています。使い勝手は、数多くのゲームコントローラーを手がけてきたGameSirの製品なので個人的には申しぶんありません。GameSir X3 Type-Cは、スマホでゲームをする際の発熱と操作性に不満を感じている方には、魅力的なアイテムと言えるでしょう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります