ゲーマーの7割以上がダウンロード購入未経験
「ダウンロード販売は便利だけれど中古で売れない」ゲーム購入方法が多種多様に
意外にもダウンロード購入は少数派
皆さんはゲームをどのように入手しているだろうか。ゲーマーを対象とした、ゲームエイジ総研の「ゲームのダウンロード購入」や「ゲームのサブスクリプションサービス」「クラウドサービス」の利用状況についての調査(2022年6月)を見ていこう。
ゲーマーに「ゲームのダウンロード購入」「ゲームのサブスクリプションサービス」「クラウドゲームの利用経験」について聞いたところ、「いずれも利用したことがない」という回答が7割を超えた。無料ダウンロードができるゲームアプリやパッケージ購入でのプレイが多く、ゲームソフトのダウンロード販売やサブスク購入などはあまり利用していないというわけだ。
「ゲームのダウンロード購入」の利用経験者は25.3%で、全体の約4分の1ほど。「ゲームのサブスクリプションサービス」と「クラウドゲームのサービス」の利用経験は、いずれも4.3%と低かった。
ダウンロード販売は満足も「中古で売れない」
ゲームのダウンロード購入経験者に利用満足度を聞くと、「とても満足」は17.0%、「満足」は72.2%で、合計89.2%と約9割が満足している。理由については、「簡単で楽」という意見が多数を占めている。
店頭に行く手間、探す手間がないこと、自宅に居ながらいつでも購入できたり、売り切れたりすることがない点、現物がないので場所を取らないこともメリットとして挙がっている。
一方、デメリットと感じていることを聞くと、「中古で売れない」という意見が目立った。
「気に入ったキャラのゲームとかだとパッケージも込みで欲しくなるかな」と、ある大学生は言う。「売れないのはやっぱり嫌。古いゲームでもそれなりの値段で売れるから、やっぱりソフトで買ってしまう」
ゲームのサブスクリプションサービス経験者の利用満足度は80.0%、クラウドゲーム経験者の利用満足度は76.6%だった。ゲームのサブスクリプションサービスでは色々なゲームで遊べる点がメリット、ゲームタイトルが少ない点はデメリットに。クラウドゲームは手軽な点がメリットだが、回線に起因した遅延などの問題がデメリットなっていた。
ゲームの購入方法は、多種多様となってきている。まだ一部のユーザーのみだが、満足度の高さを見ると、ダウンロード購入などは今後浸透していくことが考えられる。メリット、デメリットから判断して、自分に最適なスタイルを見つけていくことが大切なのではないだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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