みなさんこんにちは。2024年の3月に迎える30周年に向けて、これまで実施してきました様々なプロジェクトが、どのように誕生したかというプロセスを、ご紹介していく「ラー博にまつわるエトセトラ」。
前回の記事はこちら
創作ラーメンイベントはこうして始まった(中編:シークレットラーメン)
過去の連載はこちら:新横浜ラーメン博物館のウラ話
既に発表しておりますが、2022年7月1日(金)よりラー博史上最大のプロジェクトがスタートします。そのプロジェクトとは、過去にご出店いただいた約40店舗の銘店を2年間かけて、3週間のリレー形式で出店していただくというものです。その名も「あの銘店をもう一度」。
これまでご出店いただいたお店が50店。そこから現在出店中のお店と一部企画店を除いた約40店舗が3週間ごとに味わえるというプロジェクトで、まさに”2年で味わい尽くす、ラー博30年史”です。
このプロジェクトが立ち上がってから私たちは全国を行脚し、改めて「飛行機に乗らずとも全国の銘店の味が1カ所で味わえる」という当館のコンセプトを実感しました。
私たちは日本の食文化としてのラーメンを世界に広げるという使命のもと、ご当地ラーメンを中心に、これまで10,000店以上のラーメン店を食べ歩き、取材をしたうえで、私たちの考える基準に合致したお店にお声がけしてきました。 →誘致基準についてはコチラをご参照ください
これまでにご出店いただいた50店舗には、札幌味噌ラーメンに革命を起こした札幌「すみれ」、ご当地ラーメンブームの火付け役となった和歌山「井出商店」、国産小麦の自家製麺、厳選素材の基盤を作ったパイオニア「支那そばや」など、ラーメン業界に多大な影響を与え、ラーメン史に名を残す、錚々たる顔ぶれが名を連ねます。
ポスターでは歴代のラーメン店がひな壇に並んでおりますが、そんな簡単に全店舗が出店していただけるわけではありません。私たちもラーメンを作る職人が来ていただければ運営できるように最大限サポートを準備しておりますが、その交渉は現在進行形です。そして2年間のプロジェクトの中で、まるでパズルのように出店スケジュールを組んでいくのは本当に難しく大変です。
今なお各店と連絡を取りながらドキドキ・ハラハラしている状況ではございますが、7月1日からスタートを切ることとなりました。
そのトップバッターとなる第1弾はラー博歴代記録を総なめした 和歌山「井出商店」です。
出店期間は2022年7月1日(金)~21日(木)の3週間です。
井出商店の詳細は以前、連載でご紹介しましたのでそちらを見ていただければと思いますが、同店は、ご当地ラーメンブームの火付け役であり、今もなお塗り替えられる事のない数々のラー博記録を叩き出した、ラー博史に残る伝説のラーメン店です。そのような背景からも、ラー博の30年間を振り返る当企画を象徴する、まさにトップバッターにふさわしいお店だと思い、お願いをしました。
井出商店は和歌山の本店のみで支店はありません。新横浜から新大阪まで新幹線で行き、そこから特急「くろしお」に乗って約4時間。片道15,730円の旅です。3週間は長いようで短いですが、是非この機会に皆様のお越しをお待ちしております。
最後に、筆者はラー博がオープンした1994年は20歳でした。まだ大学生でしたが、友達と一緒にオープン時に訪れました。この頃の客層は20代~30代が多かったようで、その方々は現在、40代後半から60代後半となっています。
今回のプロジェクトでは「20年前に行ったよ」、「昔はよく通ったよ」といった方々に、今回のプロジェクトをきっかけに足を運んでいただきたいという思いがあります。そして若い世代の方々には、平成レトロじゃないですが、当時社会現象となったご当地ラーメンブームやご当人ラーメンブームといった現象を体感しつつ、日本の食文化としてのラーメンを五感で味わっていただければと思っております。
次回は第2弾 福島・会津若松「牛乳屋食堂」についてお話ししたいと思います。お楽しみに!
新横浜ラーメン博物館公式HP
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