この記事は、国土交通省による歩行空間データの活用を推進する「バリアフリー・ナビプロジェクト」に掲載されている記事の転載です。
現在募集中の、未来の歩行を考える「10年後の歩行って? アイデアコンテスト」。どんなコンテストなのかの輪郭を、アンバサダーの車いすバスケ・網本麻里選手、パラカヌー・瀬立モニカ選手からのメッセージとともにお届けします。
7月31日まで、未来の歩行アイデア募集中!
ちょうど今、「10年後の歩行って? アイデアコンテスト」が開催されていることをご存知でしょうか? 最優秀賞に選ばれた1名に副賞として商品券10万円相当が授与されるこのコンテスト、サブタイトルは「~“歩行空間”と人を助けるロボットや社会システムを考えよう~」。わりと壮大なテーマです。ちょっとSF味もありますね。
人間はどんどん移動手段を発達させ、より快適で安全な歩行空間を作ってきました。これまでになかったものが世の中を便利にし、それを支える技術やルールが生まれてきたわけです。世界初の信号機は19世紀ロンドンで馬車が増えたことにより、交通整理のために作られたそうです。平安時代にだって、牛車(ぎっしゃ)の流行を見て歩行者の安全確保を考えてた人がいたかも……?
そんな歴史に思いをはせつつ、時は今、これから未来の歩行空間を我々のアイデアで作りましょう! というのがこの「10年後の歩行って? アイデアコンテスト」なのです。
想像力で未来の歩行を変えてみよう!
「10年後の歩行って? アイデアコンテスト」が求めるのは、今はまだないけど実現したらきっとハッピーな未来の社会の姿です。
いつもの通学路で感じる「こうだったらいいのにな」、仕事中でふと感じる「この技術、もしかしたらあんなことに使えるかもしれない」。すごく小さな日常の改善案でも、しっかりとした技術的な裏付けのある実現可能な提案でも、なんでもウェルカム。サイトからエントリーシートをダウンロードしてどんどん応募してください!
現代の「歩行空間」にいるのは、歩行者だけではありません。自動車や自転車、キックボードなどの乗り物はもちろん、ベビーカー、もしかしたら自動走行ロボットやドローンなども存在するかもしれません。歩行者だって、子どもから高齢者、車いすやさまざまな障害を持った方などひとくくりにはできません。
それらは解決するべき課題であると同時に、使えるテクノロジーでもあります。
さらに誰もがスマホで現実空間にいながら電脳空間にも存在するような時代です。ARで現実に情報を重ねてモンスターを集めながら歩いたり、知らない土地でも地図アプリで目的地までの最適なルートを案内してもらったり。
視点を少し変えてみると、さまざまな可能性が見えてくるかもしれません。
応募の締め切りは2022年7月31日まで。まだ時間はありますので、皆さんのご応募お待ちしています!
バリアフリー・ナビプロジェクトアンバサダーからのメッセージ
■網本麻里選手(車いすバスケ)
「10年後の歩行って? アイデアコンテスト」へご応募いただいたみなさん、ありがとうございます。
このコンテストでは歩行困難者、誰もが気軽に街に出て行けるような世の中にしていくためのアイデアを広く募っています。
足が不自由だからなどの理由で世の中に出ていけないということをIoTなどの力を借りて誰もが外に出ていける環境を整えるという試みです。
きっと皆さんの柔軟な発想、面白いアイディアが世の中を良くしていってくれると私は思っています。
まだ応募されていない方はぜひ応募してみてください。
■瀬立モニカ選手(パラカヌー)
「10年後の歩行って? アイデアコンテスト」へご応募いただいたみなさん、ありがとうございます。まだ応募してないよ、という方も時間はありますからぜひチャレンジしてみてください。
このコンテストは、障害がある人もない人も同じように自由に移動できる、みんながハッピーになれる未来を考える素晴らしい機会になると思います。私たちは当たり前のように移動して生活をしていますが、日常生活内での些細な気づきやその解決方法、みんながハッピーになれる夢のアイデアまで、皆さんの頭の中で思い描くものを言葉やイラストに表現してみてください。
素晴らしいアイデアに出会えることを私も心から楽しみにしています!!
プロジェクト事務局からのメッセージ
■遠藤諭(角川アスキー総合研究所 主席研究員)
いま、わたしたちが生きる世界は、少子高齢化、AIや5G、ドローンや無人配送ロボットといった新たな技術の登場、そして新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴うライフスタイルの変化といった、これまでにはない新たな社会へと進みつつあります。 そんな社会の中で、人々の歩行が大きくその意味や役割を変えようとしています。 その変化を待つだけではなく、みんなで作っていきませんか? 未来の我々のための「歩行空間」は、これからどのようにあるべきなのか? そのためには何が必要になるのか? 具体的に、“こんなしくみがみんなのハッピーになる”といったアイデアをお待ちしています。 これまでの数ある発明も、革命も一つの小さなアイデアから始まりました。そのアイデアが未来の歩行空間の当たり前を作り出すかもしれない。そんな可能性を秘めた今回のアイデアコンテスト。みなさんの頭に浮かぶ未来の「歩行空間」の姿をぜひご応募ください。
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