米国の民間投資会社「Highlander Partners」が、マッキントッシュグループを買収したことが明らかになった。マッキントッシュグループには真空管アンプでよく知られている「McIntosh」と高級スピーカーの「Sonus Faber」が含まれる。
Highlander Partnersによると、これが新たな"高級技術プラットフォーム"の基盤となるという。「高品質で洗練された技術、洗練されたデザイン、そして職人的な製造技術」を高く評価したのが買収理由だとしている。これに加え、北米、中南米、英国などに幅広い販売網があることも考慮したのだろう。Highlander PartnersのCEOのJeff L. Hull氏は「今後もコンシューマー向けの高級テクノロジーブランドを買収する機会があれば、積極的に働きかけ続けていく意向がある」と語っている。
またHighlander PartnersのパートナーであるBen R. Slater氏は「マッキントッシュグループは私たちが関わりたいと考えるいくつかの強力なトレンドの交差点に位置している」と語る。
「住宅環境は急速に進化しており、住宅環境を統合する技術を必要としています。さらに人口統計学的にコンシューマはこれまで以上に高音質のオーディオを欲していて、McIntoshやSonus Faberなどのプレミアムブランドはより優れた芸術作品として見られています」(Slater氏)
ちなみにマッキントッシュグループはホームオーディオだけでなく、カーオーディオの技術も保有している。ここ数年オーディオ業界の統廃合が急速に進んでいる。例えば、ポータブルオーディオの分野では、ゼンハイザーやWestoneのコンシューマ部門が買収されている。これはオンキヨーパイオニアなど、国内ブランドも無縁ではない。
なお、マッキントッシュグループの共同CEOであるJeff Poggi氏とCharles Randall氏は「Highlander Partnersの財務アプローチと運用知識は我々の製品群の将来的な見通しを立てるのに役立つ」とコメントしている。
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