6月は取材のためイタリアに滞在していましたが、ホームセンター的な家庭用雑貨を置いている店にふらりと立ち寄ったところ、スマートTVが売っていました。日本でもこの手のお店には無名メーカーのTVが格安で売られていることがありますよね。ここイタリアでも謎の中華メーカーあたりのモノが売っていると思い、どんなものかとチラ見してみました。
ベゼルは細いしデキは悪くなさそう。58型の4K対応で価格は399.99ユーロ(約5万7000円)。どんなメーカーなのかと値札を見たら「NOKIA」と書いてある! ノキア、そうあのノキアですよ。もちろんノキアが作っているのではなくブランド貸与の製品。インドなど新興国で売られていることは知っていましたが、まさか先進国のイタリアで売っているとは思いませんでした。
海外で売っているTVはいまやほぼスマートTVです。このノキアのTVもAndroid TVなので、そのままネットにつないでYouTubeやNetflixを楽しめます。店内を見ると50型モデルも売っており299.99ユーロ、約4万3000円。あれ、なんだか買えちゃいそうな値段です。筆者は香港に住んでいるのですが、自宅にはTVがないんです。とはいえ50型でも箱は大きいから飛行機で持ち帰るにはちょっと無理。
背面を見るとHDMI端子が2つあり、ほかにはアナログ系の端子があれこれ。LAN端子があってここでネットにつなぐわけですね。リモコンももちろん付属。TVのパネルそのものはそれほど高画質なものでもないでしょうし、ネットにつながれば十分ってところでしょう。
TV以外にもデジタルTVチューナーが売っていました。ただしDVB-T方式のためヨーロッパや一部のアジアなどでしか使えません。日本や香港ではサービスがありません。ノキアロゴが入っているのでちょっと気になったんですが、使い道がないので購入は断念。
筆者はこのあとアブダビ経由便で日本に向かったのですが、ミラノから香港への直行便を使っていたら、50型スマートTVを買って預入荷物にして持ち帰ろうと本気で思いました。現実的には途中で壊れてしまいそうなのでやめたほうがいいですよね。ということで、ノキアのTVに後ろ髪を引かれつつお店を出たのですが、外側にあるショーケースを見たら32型とより小さいTVも売っているじゃありませんか。しかも価格は169.99ユーロ、約2万4000円です。
ただし解像度はフルHD、性能としては普通です。このサイズなら持ち帰ることは十分できそうなのですが、次の移動先へ急いで動かねばならずで結局購入は断念。しかし秋にはまたヨーロッパ取材予定なので、その時わざわざミラノによって、この32型TVを買って帰ろうかと今から悩んでいるところです。
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