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ソニー「Xperia 10 IV」は処理性能、カメラ、携帯性が絶妙バランスのミドルレンジ機

2022年06月20日 12時00分更新

 ソニーは、5000mAhの大容量バッテリーを搭載した5Gスマホとして世界最軽量ボディーを実現したミドルレンジクラスのスマホ「Xperia 10 IV」を、7月上旬にau、ソフトバンク、ドコモから順次販売を開始します。

 本製品はミドルレンジクラスながら超広角、広角、望遠のトリプルカメラを搭載。広角カメラにはXperia 10シリーズとしては初めて光学式手ブレ補正が採用されており、暗所でもブレない撮影が可能となっています。今回、本製品の実機を借用したので、独自機能、カメラ画質などを中心にレビューしていきましょう。

※今回借用したのは試作機です。ファームウェアが最終ではないため「最終画質」ではありません。またベンチマークを実施できないことをご了承ください。

「Xperia 10 IV」au版:価格未定、ソフトバンク版:価格未定、ドコモ版:6万4152円

ディスプレー輝度が約1.5倍に向上
光学式手ブレ補正を搭載

 Xperia 10 IVはOSに「Android 12」、SoCに「Snapdragon 695 5G」を採用。メモリーは6GB、ストレージは128GBを搭載しています。また、最大1TBのmicroSDメモリーカードにも対応します。

 ディスプレーは約6型の有機EL(21:9、1080×2520ドット)を搭載。輝度が前モデル「Xperia 10 III」の約1.5倍に向上しており、「X1 for mobile」「トリルミナス ディスプレイ for mobile」などの高画質技術が採用されています。ディスプレー表面は耐落下性と耐擦傷性に強いガラス「Corning Gorilla Glass Victus」でカバーされています。

 リアには16mm超広角(F2.2、8MP)、27mm広角(F1.8、12MP)、54mm望遠(F2.2、12MP)、フロントにはF2.0、8MPカメラが搭載。Xperia 10シリーズとしては初めて、広角レンズに光学式手ブレ補正を採用。被写体や環境に応じて設定を変更する「プレミアムおまかせオート」、逆光や暗所での白飛びや黒つぶれを防ぐ「オートHDR」、ノイズ処理で夜景をクリアに撮れる「ナイトモード」が搭載されています。

 5G通信はSub 6に対応。ワイヤレス通信はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.1、FeliCa(おサイフケータイ)、NFCなどをサポートします。

 本体サイズは約67×153×8.3mm、重量は約161g。バッテリーは5000mAhを内蔵。防水はIPX5/IPX8、防塵はIP6Xを実現しています。

本体天面。ミドルレンジクラスながら約6インチFHD+ 有機ELディスプレーを採用しています

本体背面。カラーはブラック、ホワイト、ミント、ラベンダーの4色を用意

本体上面には3.5mmヘッドセット端子、マイク、本体下面にはUSB Type-C端子、マイク、カードトレイを用意

本体右側面にはボリュームボタン、指紋認証センサー一体型電源ボタン、シャッターボタンを配置

カードトレイにはnanoSIMカードとmicroSDメモリーカード(最大1TB)を装着可能

「プレミアムおまかせオート」でお手軽撮影
HDRコンテンツ再生非対応は残念

 Xperia 10 IVは前述のとおり5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているにもかかわらず、世界最軽量の約161gのボディーを実現。これは、握ればすぐにわかる軽さです。また、上位機と同じく21:9のディスプレーを採用することで、幅は約67mmと細身。携帯性や持ちやすさを重視するなら、本製品は最右翼の存在と言えます。

Xperia 10 IVの実測重量は161.7g。スペックどおりの重量です

 被写体や環境に応じて最適な設定を選択してくれる「プレミアムおまかせオート」は非常にお手軽。自分で設定を追求できるマニュアルモードも用意されていますが、オート設定であれば料理、人物、夜景、低照度、マクロなどなど最適な設定が全自動で選ばれます。この判定精度の高さは、デジタルカメラを長年開発してきたソニーならではのノウハウが生かされています。

画面左下に現在自動選択されている撮影モードが表示されます

 約6型の有機ELディスプレーは従来モデルより明るさが約1.5倍に向上しており、画像、映像を鮮やかに表示可能です。ただしHDRコンテンツの再生には残念ながら非対応。次期モデルではHDRコンテンツ再生機能に対応することを期待したいです。

NetflixやYouTubeでHDR対応コンテンツを選択しても、「HDR」マークは表示されませんでした

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