【現地レポ】新MacBook Airは「2020年代的Air」だった(西田 宗千佳)
M2は「M1進化モデル」、M2に合わせてデザイン刷新
新MacBook Airは、次世代Appleシリコン「M2」とともに発表された。これは、M1もMacBook Airや13インチMacBook Proとともに2020年に発表されたことを思えば、さほど意外なものではない。
ベンチマークなどは取れなかったし、M2の詳細はまだ不明な部分が多いものの、その位置付けは見えてきている。
M2は第二世代の5nmプロセスで作られ、M1に比べトランジスタ数が増え、チップサイズも大きくなっている。CPUコアは世代が進化し、GPU性能は35%と大幅に上がった。とはいえ、コア数などを考えた場合、M1 ProやM1 Max、M1 Ultraよりもパフォーマンスが高いとは考えづらい。「最新の普及型Mac向けプロセッサー」という位置付けだ。
Airと13インチProが同時に出たのも、M1の時と同じ考え方だろう。一般的な処理では速度差はないが、長く負荷の高い処理を行う時にはファンのあるProの方が良い……という考え方だ。
また、外部ディスプレイの接続可能数も、M1とM2では変わっていない。だからM1 ProやM1 Maxを選ぶ価値もある。
ただ、13インチProはこれまでの設計・デザインのままM2に切り替えたものなので、電源用の「MagSafe 3」端子はないし、ディスプレイのベゼルも太いままだ。
一方、MacBook Airの方は、14インチMacBook Proとデザイン的な共通項が多い。サイドがソリッドに切りたった「より四角い」形状になり、Touch Barがないキーボードになった。タイプ感もほぼ同じと考えていい。底面の「足」が丸い台座形状になり、多少のスペースでエアフローを稼いでいるのも同様だ。
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