写真家として高い知名度を持つ桐島ローランドさん。サイバーエージェント傘下で3DCGの制作を手がける企業、CyberHuman Productionsの取締役という顔も持っている彼は、クリエイティブとビジネスの最前線で日々活躍している。そんな桐島さんを虜にしているのが、5月27日に発売されたGIGABYTE製のディスプレー「M34WQ Gaming Monitor」(以下、M34WQ)だ。
M34WQは、アスペクト比21:9の34インチ大画面を武器にしたゲーミングディスプレー。色再現性の高さや視野角の広さが魅力のIPS液晶を搭載しているなど、大きさだけにとどまらない高性能を誇っている。また、ゲーマー向けの付加機能を搭載しているのも特徴だ。
ゲーミング用途を主眼に売り出されているM34WQだが、クリエイターである桐島さんがなぜ本機に強い魅力を感じるのか。本稿では、そのインタビューをお届けする。
34インチ・アスペクト比21:9というサイズが、人間の目にちょうど良い
――桐島さんは、普段どのような用途でパソコンを使われるのですか?
【桐島】 写真家ですから、PhotoshopやLightroomといった写真関連のソフトを使うことが多いですね。また、CG制作のソフトも使っています。写真にせよ、CGにせよ、膨大な量のデータを扱うので、大量のデータを捌けるスペックのマシンを自作して使用しています。自作は30年くらい前から始めていて、これまで100台以上は作っていますね。
――パソコンに強いこだわりを持たれている桐島さんが、ディスプレーに求めていることはなんでしょうか?
【桐島】 まず画質面でいうと、発色や明るさ、シャープネスが自然であることです。自分で作業をするときはもちろん、写真やCGをクライアントに見せるときにも、本来の色で見せる必要がありますからね。時にはディスプレーをクライアントのところに持参して、成果物を確認してもらうこともあります。その意味では、車に載せて運べる大きさと重さであることも必要です。
画面のサイズについていうと、2枚の写真を並べて確認できる大きさ・形状であることを重視しています。クライアントと一緒に2枚の写真を同時に見て、どちらを採用するか決めてもらう、という使い方をしたいですからね。
――そんな桐島さんにとって、M34WQの魅力はどのようなところにあるでしょうか?
【桐島】 「IPS液晶であること」と「34インチウルトラワイドというサイズ」です。まず、IPS液晶は発色が自然ですし、広い視野角があります。クライアントに成果物を確認してもらうときは、複数人で1枚のディスプレーを見るということが多いのですが、M34WQは178度の視野角があるので、端から見ても画面がくっきり見えます。また、ブルーライトカットやフリッカーフリーの機能も搭載しているので、目が疲れにくいという点にも満足しています。
そして、34インチ、アスペクト比21:9というサイズです。M34WQの横長の画面なら、写真を2枚並べることは簡単ですし、画面そのものが大きいので画像をじっくり確認できます。それでいて車にも載せられるくらいの大きさなので助かります。大きすぎず小さすぎず、まさにピッタリなんです。
【桐島】 あと、21:9というアスペクト比は、人間の目にとってもちょうど良い比率だと僕は考えています。これは、映画館のスクリーンに使われているシネスコープと同じくらいの数字ですし、人の目が追える横幅というのが、これくらいなんじゃないかなと。だから、映像鑑賞をするときにも、このディスプレーは力を発揮してくれます。16:9のディスプレーと違って、画面の上下に黒い帯が出てこないので、迫力が違いますね。
PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)に対応しているのもいいですね。1つの画面に、複数のPCから入力した画像を同時に表示できるので、マルチディスプレー環境をつくる必要がありません。ディスプレーを何枚も使っていたら、電力消費も多くなってしまいますし、その点でもスマートです。
背面のジョイスティックの操作性も気に入りました。画質の調整など、いろいろな操作が素早くできるので助かります。
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