富士フイルムは、APS-Cサイズのミラーレスカメラ「Xシリーズ」の最新モデルとして、「FUJIFILM X-H2S」を5月31日に発表、7月14日より発売する。
静止画・動画撮影ともに「Xシリーズ」史上最高性能を発揮するフラッグシップモデルで、価格はオープン。予想価格はボディーのみ約35万円前後(税込)となる。
CMOSとエンジンを刷新した
「X」のフラッグシップカメラ登場
「X-H2S」は、現行比4倍の信号読み出し速度の、裏面照射積層型2616万画素「X-Trans CMOS 5 HS」センサーと、2倍速の画像処理エンジン「X-Processor 5」など新開発のデバイスを採用している。
これによって、最速40コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写やAIによる被写体検出などが可能な高性能AFを実現。
大容量 の バッファー メモリー を搭載したことで、JPEG画像では30コマ/秒、RAWファイルでは20コマ/秒の高速連写で1,000枚以上の写真を記録できる。CFexpress タイプBとSDのデュアルスロットを内蔵し、6.2K/30Pや4K/120Pで4:2:2 10bitの動画撮影が可能だ。
新設計の放熱構造を採用し、4K/60Pの映像を 240分連続記録でき、別売りアクセサリーの冷却ファンを装着することで、高温環境下でも長時間撮影を可能とする。
ボディ内手ブレ補正機構は5軸・最大7.0段を実現。ファインダー倍率0.8倍、576万ドットのEVFは120フレーム/秒の表示が可能で、被写体の速い動きを正確に把握できる。
パワーズームが可能な標準レンズと
超広角ズームも新発売
新ロードマップに3本の新レンズも
同時に、動画対応のハイブリッドレンズ「XF18-120mmF4 LM PZ WR」と、超望遠ズームの「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」を発売する。
XF18-120mmは、フルサイズ換算で27~183ミリの6.7倍ズームで、非球面レンズ3枚、EDレンズ3枚を含む12群15枚のレンズ構成により、球面や歪曲、色収差を抑制。ズーム全域でレンズ先端から最短46cm、最大撮影倍率0.2倍の近接撮影を実現している。
また、ズームもしくはフォーカスを可変速で制御できる「ズーム/フォーカスコントロールリング」を新搭載。動画撮影時に求められる、精緻なコントロールを可能とし、一定速度でズームを駆動できる「ズームボタン」も装備する。
重量は460gで全長123.5mm、フィルター径は72mm、希望小売価格は14万5200円で9月発売予定。
XF150-600mmはフルサイズ換算で229~914ミリの高倍率ながら、1605グラムという軽量化を実現。手振れ補正は5.0段を内蔵し、希望小売価格は32万2300円で、7月14日に発売となる。
新たに公開されたレンズのロードマップには、「XF56mm F1.2」(フルサイズ換算85ミリ)の大口径中望遠レンズ、標準マクロの「XF30mm F2.8 R Macro」、超広角単焦点レンズ 「XF8mm F3.5」(換算12ミリ)も登場した。
APS-Cサイズ最高画素!
4000万画素素子搭載の
「X-H2」も予告!!
発表会の最後に、今回の高速連写と動画を得意とするX-H2Sに続いて、超高画素の「X-H2」も開発中と発表。X-Hシリーズは2モデルとなる予定だ。
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