NVIDIAは日本時間5月24日、台湾で開催している「COMPUTEX TAIPEI 2022」の一環として、オンラインの基調講演を行なった。
今回の基調講演では、エンタープライズ向けの製品として、3月のGTC 2022にて発表した「NVIDIA Grace CPU Superchip」および「Grace Hopper Superchip」を搭載したサーバーモデルが、台湾の大手コンピューターメーカーからリリース予定であることを発表。2023年前半には、ASUS、Foxconn Industrial Internet、GIGABYTE、QCT、Supermicro、Wiwynnといったメーカーが発売を予定しているという。
また、エッジAI向けソリューション「NVIDIA Jetson AGX Orin」を搭載する量産モジュールを7月に、より省電力な「NVIDIA Jetson Orin NX」を搭載するモジュールを9月に、それぞれ提供すると発表した。
そのほか、サーバー/データセンター向けGPU「NVIDIA A100 PCIe GPU」の液冷モデルも発表している。本GPUは現在サンプルを提供中であり、今年の夏に一般提供される予定とのこと。
EquinixとNVIDIAによるテストでは、液冷式を採用するデータセンターが、空冷施設と比べて約30%少ない電力消費量で同じワークロードを実行できたという。これによって「持続可能で効率的なコンピューティングをサポートする」としており、昨今取り沙汰されているSDGsへの配慮を感じられる。
さらに同社は、次世代アーキテクチャー「Hopper」ベースの「NVIDIA H100 GPU」を搭載したバージョンを、2023年に投入する予定であることも明らかにした。
コンシューマー向けの内容としては、「Deep Rock Galactic」、「F1 22」、「LEAP」、「Ghost」、「Loopmancer」、「Hitman 3」、「Hydroneer」、「Propnite」、「Raji: An Ancient Epic」、「Vampire: The Masquerade - Swansong」、「Turbo Sloths」、「Warstride Challenges」といった12のゲームタイトルが、新たにNVIDIA DLSSに対応することを発表。
また、「ICARUS」、「My Time at Sandrock」、「Soda Crisis」、「Warstride Challenges」の4タイトルがNVIDIA Reflexの低遅延モードに対応することを発表した。さらに、NVIDIA Reflex対応ディスプレーとして、ASUS ROGブランドから500Hzのリフレッシュレートを誇る製品の投入が予定されていることも明らかにした。
そのほか、「NVIDIA Studioプラットフォーム」のラインアップに、ASUS、Lenovo、Acer、HPのクリエイター向けのモデルが新たに追加されたことなどを紹介している。COMPUTEX TAIPEI 2022のNVIDIA基調講演は下記から閲覧可能だ。
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