バカンスはリアル世界からのセキュリティ侵害が怖い!?
特段の制約がないGWを過ぎて、いよいよ社会のギアも「非日常」から「日常」に切り変わりつつある今日この頃。さっそく夏休みの長期旅行計画を立て始めた方もいらっしゃるのでは。
数年ぶりのバカンスを楽しむべくテンション上がり気味になるのは当然のことですが、油断はNGです。悪意ある人たちは、気が緩んだあなたを行楽地で待ち構えています。
あなたの肩越しにスマホのパスワードを盗み見る、カフェでコーヒーを飲むためにスマホを置いた一瞬にスマホを掠め取るなど、ネット経由ではないセキュリティ侵害にも注意が必要です。今回は、意外なところからパスワードが漏れる可能性をご紹介しましょう。
※以下は「5分で解説! あなたとスマホは狙われている」からの抜粋です。
Q:なぜ詐欺師が家族の就職先まで知ってるの? A:あなたが喋ったから
バカンス中に見知らぬ人と意気投合、仕事や家族の愚痴を吐き出してストレス解消。意外な場所で友人を得た――。じつはこれ、大変危険な行為です。その「偶然」にしか思えない出会いは、悪意ある人たちが狙った「必然」の可能性も否定できないからです。
「結婚記念日を忘れてしまい配偶者に怒られた」「娘がペットの散歩をサボる」「息子が就職後、実家に帰って来ない」「両親がATMの使い方を覚えてくれない」。
こういった愚痴は聞き手の誘導次第で、家族の誕生日・記念日といった、パスワードや秘密の質問の答えに使いそうな個人情報を漏らすことにつながります。また、家族構成・居場所・就職先などは、オレオレ詐欺をはじめ、あらゆる詐欺行為のきっかけになり得ます。
まさかと思うかもしれませんが、こうした情報窃取は「ソーシャルエンジニアリング」と呼ばれる、れっきとしたハッキングの一手法です。
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