低コストな定額通信+定額通話の組み合わせを考えた
7月から適用される新プランもそうだが、契約から1年無料キャンペーンの最後に駆け込みで契約した人の場合も、5月以降に1GB以上のデータ通信をすると1078円以上の請求が発生する。そのため低コストなデータ使い放題、かけ放題を探している人は筆者の周囲にも見られる。
速度制限がなく、データ通信をスマホで上限無く使えるプランは、現在は3大キャリアでしか提供しておらず、いずれも割引無しでは月7000円台と高額だ。さらにかけ放題まで付けると合計で1万円近くになる。
月20GBで足りるのなら、ドコモ「ahamo」は1回5分までの通話定額が付いて2970円。かけ放題をプラスしても4070円。povo2.0やLINEMOも比較的近い料金であるうえに、20GBを使い切っても最大1Mbpsでデータ通信ができるため、画質さえ我慢すれば動画視聴も可能だ。ただそれを選ぶくらいなら、もしエリアの問題がない場合は、楽天モバイルの方が使い放題の上に安価ではある。
MVNOの格安SIMでは、mineo「マイそく」が最大1.5Mbpsまたは3Mbpsという速度制限と、3日で10GBまでという制約はあるものの使い放題で前者は990円。かけ放題の通話定額を付けても合計で2200円(現在キャンペーンで1年間は1980円)で利用できる。
mineo「マイそく」は、本連載でも詳細にレポート(「月990円で昼休み以外は原則データ無制限のmineo「マイそく」を使った! 速度制限下でも使える?」)しているが、1.5Mbps/3Mbpsの上限は我慢できても平日12~13時の32kbpsの速度制限がかなりきつく、それでもよければとなる。
もしデュアルSIM機を使っているなら、楽天モバイルを残して「マイそく」と併用すれば、990円+1078円の2068円で速度上限ありの使い放題とかけ放題が可能。どうしても12~13時にデータ通信を使いたい場合は、楽天モバイルの回線に切り替えれば、月3GBまでは超低速の問題も解決する。
通信量がさらに増えたら、楽天モバイルのメリットが出てきそう
今は楽天モバイルの契約を継続するかどうか悩む状況でも、月3278円で上限がないプランが今後も継続されるのであれば、再評価される時代は来ると予想する。通信量は今後も増える一方なのは間違いなく、そのうえで楽天モバイルのエリアは広がり、5Gへの対応も進むのも間違いないからだ。
今回のようなプラン変更があったことから、未来についてはなんとも言えないが、楽天モバイルは自社のプランを大容量データ時代に向けたものとしていることから、他社が値下げで対抗したとしても大容量利用時の料金の優位性は死守すると思われる。
5G対応も進んでいる。楽天モバイルで5Gを利用しているという話はあまり聞かず、実際にエリアマップを見てもピンポイントという印象しかないが、街中の基地局を見ると、当初はなかった5G用と思われるアンテナがいつの間にかあちこちに付いている。今後、劇的に5Gエリアが広がっていく可能性もあるだろう。
楽天モバイルのサービスのオトクな使い方を
もう1回考えるのにいい機会
ユーザーの大移動が始まっている雰囲気の楽天モバイル。0円から1078円という変化は大きくはあるが、使い方によって支払い額に変更がないケースがあることや、楽天ポイントの付与率アップというプラスの部分もある。
5Gを含めた、将来のさらなるエリア充実をあてにしてまで回線を維持する必要はないが、現在でもデータ量無制限で3278円は安価で、0円でなくなるとしても3GBまでなら月1078円で、さらに通話定額が付いてくることも十分にメリットがあるサービスと言える。
なお、6月末までに加入すれば、現プランの「Rakuten UN-LIMIT VI」での契約となり、7月と8月は1GBまでの利用なら0円、9月と10月も同じく1GBまでの場合は、料金額相当のポイント還元で実質無料となる。楽天モバイル未経験なら、この時期にあえて加入してみて、自分に合っているか判断するのも面白いのではないだろうか。
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