4Kでも常時140fps近いフレームレート
簡易水冷の冷却性能も申し分なし
「Call of Duty: Warzone」でもROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiのパフォーマンスは優秀だ。ここでは、オプションから描画負荷が最大になるように設定し、レイトレーシングを有効にしてプレイしている。その間のフレームレートをCapFrameXで計測しているが、1920×1080ドットではCPUがボトルネックになるようで、両者の結果は頭打ちになってしまっている。
そこで3840×2160ドットに注目すると、ROG Strix LC GeForce RTX 3090 TiはRTX 3090に対して約12％の差をつけ、1パーセンタイルフレームレートが140fpsにあと一歩のところまで迫った。これだけ高いフレームレートを発揮していることを踏まえると、レイトレーシングを有効にして対人戦をプレイするという夢のような環境にも手が届きそうな性能だ。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も確認しておこう。ここでは「最高品質」に設定してベンチマークを実行している。ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiは、3840×2160ドットでもスクウェア・エニックスが最高評価とするスコアー15000を大きく上回る結果を残した。RTX 3090との差も約5～14％ほどあり、一段上のパフォーマンスを実現していると言っていいだろう。
最後にGPUの温度も見ておこう。ここでは、3DMarkを30分間連続で実行し、その間で最も高い温度を結果として採用した。その結果は一目瞭然。ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiは高負荷時でもGPU温度が60℃を超えておらず、かなり低い温度を示した。
また、GDDR6XのVRAMは温度が高くなる傾向があるが、それも80℃以下に抑えている点は立派の一言。RTX 3090とも20℃近い開きがあり、簡易水冷クーラーを採用した効果はかなり高いと言っていい。
価格は35～40万円と非常に高価だが
圧巻のゲーミング性能は魅力的
ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiは、4Kでレイトレーシングを有効にしてもゲームを快適にプレイできる、高い性能を有していることが分かった。また、GPUやVRAMが低い温度で保たれている点も好印象だ。最上位のGPUにふさわしい強力なGPUクーラーを有していると言っていい。
ネックになってくるのは、やはり価格だろう。ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiの価格は実売で35～40万円と非常に高価。そのため、万人にオススメできるビデオカードと言うのはさすがに難しい。
だが、どんなゲームでも快適にプレイできる性能と、冷却性能が優れたカードを探しているのであれば、このROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiの存在感は大きい。最強のゲーミング環境を求める人には、このカードはかなり魅力的な製品であることは間違いない。
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