RTX 3090より15%ほど高いパフォーマンス
それでは、ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiのテストに入ろう。今回、比較対象には「GeForce RTX 3090」搭載ビデオカード(以下、RTX 3090)を用意。下位モデルに対してどの程度のアドバンテージを持っているかを確認しよう。なお、ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiは、工場出荷時設定となるPモードかつGaming modeでテストを行なっている。
検証環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 5950X」 (16コア/32スレッド、最大4.9GHz) |
マザーボード | ASRock「X570 Taichi」 (AMD X570、ATX) |
メモリー | DDR4-3200 8GB×2 |
ビデオカード | ASUS「ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Ti OC Edition」 (GeForce RTX 3090 Ti、GDDR6X 24GB)、 GeForce RTX 3090搭載ビデオカード |
ストレージ | Plextor「PX-512M9PeG」 (512GB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
電源ユニット | SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」 (1200W、80PLUS GOLD) |
OS | Microsoft「Windows 11 Home 64bit」 |
グラフィックスドライバーには「GeForce 512.59 Driver」を使用しているが、これはテスト時に最新バージョンとなるものだ。そのほかの主なテスト環境は表のとおり。
まずは、定番ベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.22.7359)の結果から見ていこう。ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiは、「Fire Strike」でRTX 3090に約7~16%高いスコアーを発揮。
Fire Strike“無印”では、CPUがボトルネックとなって両者の差が詰まりつつあるが、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraで約16%もの差をつけた点は立派。DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でもROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiのスコアーは良好で、RTX 3090に約12~15%の溝を空けている。
さらにレイトレーシング性能を見る「Port Royal」でも、RTX 3090に約17%もの差をつけている点は、現世代最強クラスのパフォーマンスをいかんなく発揮できていると言っていいだろう。
では、実際のゲームではどうなのか。「バイオハザード ヴィレッジ」のパフォーマンスを見てみよう。ここでは、グラフィックス自動設定から描画負荷が最大となる「限界突破」を選択し、さらにレイトレーシングを有効に設定。その状態でゲームをプレイし、「CapFrameX」(Version 1.6.8)でフレームレートを取得している。
その結果、ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiは、平均フレームレートと1パーセンタイルフレームレートでRTX 3090に約15~21%程度の差をつけた。特に、3840×2160ドットでも1パーセンタイルフレームレートが100fpsに迫っている点は驚嘆に値する。ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Tiは、高解像度でレイトレーシングを有効にしても、快適に本作を遊べるだろう。
続いて「Far Cry 6」での検証に移ろう。ここでは、オプションから「最高」プリセットを選択したうえで、レイトレーシングを有効に変更。その状態で、ゲームに付属するベンチマークモードを実行している。
本作では、ROG Strix LC GeForce RTX 3090 TiとRTX 3090との差は平均フレームレートで約3~8%ほどしかなく、バイオハザード ヴィレッジほどの勢いは見られない。
とはいえ、3840×2160ドットでレイトレーシング有効にした状態でも、常時60fps以上のパフォーマンスを発揮しているのは評価できる。60fpsは快適さの1つの指標となる値で、1人用プレイのゲームを楽しむには十分なフレームレート。これを安定して発揮できているのは嬉しい。
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