皆さん、こんにちは!
毎週木曜日にお届けする「学生たちの日常」では、工学院大学に通う学生たちが過ごす、西新宿でのそれぞれの日常をお伝えします。
今週は、私「かっちゃん」(4年生/建築学部・まちづくり学科)が、前回ニュースでも取り上げられた新宿タウンデザイン事業のフラッグデザイン制作の裏話をここで話していこうと思います!
工学院大学が新宿区、地元商店会と大学連携。地域フラッグを制作し商店会を盛り上げる! https://lovewalker.jp/elem/000/004/088/4088132/
前回の記事はこちらです。
【連載/~空き活‼(工学院学生の空きコマ活動)~vol.3】 西新宿で冬の訪れを探してみた!
https://lovewalker.jp/elem/000/004/083/4083741/
過去の連載記事はこちら!:
学生たちの日常
https://lovewalker.jp/special/3000859/
21年7月から22年3月にかけて、工学院大学の学生団体である「まち開発プロジェクト-Smart Tech-」は、商店会の魅力づくりを推進する大学連携事業を行いました。これは大学と地元商店会が一緒になり地域を盛り上げる活動のひとつで、今回は、商店会のフラッグデザインを初めて行いました。
約8か月にわたり取り組んだこの活動は、商店会の人に話を伺い、苦労も多かったですが、貴重な経験ができました。
今回は、商店会のフラッグを作る、という経験を通じて、体験したことや改めて感じたことを、学生目線でお伝えしたいと思います!
初期の段階では学生と共にフラッグを作るということでこれ以上にないくらいに地域の特徴や要素を盛り込んだフラッグにしたいと考えていました。そこでまずはまち歩きをしつつ元淀商店会らしさを掴んでいこうと試みました。
西新宿の商店会はアーケードにお店が立ち並ぶ様な「the商店街!」というではなく、お店が点在しているものがほとんど。やはり西新宿の急速な再開発の影響かと実感しながらまちを歩いていました。そして、2ヶ月間程元淀商店会会長の鈴木会長とお話を重ね商店会の特徴がぼんやり見えてきました。それは、「人情深い」です!
元淀商店会は現在小規模な商店会であり、それも青梅街道の拡幅と再開発が大きな要因だと鈴木会長はおっしゃいました。しかし、熊野神社例大祭になると出て行ってしまった住民が戻ってきて手伝ってくれるというエピソードを聞いて、「人情」というワードが頭によぎりました。
そこからはメンバーの吉野と2人でフラッグデザインにどのように「人の絆、温かさ」というものを入れ込むか試行錯誤を繰り返し現在のフラッグが完成しました!
まずはその人情というものを日本の伝統的な結び方であり、「深い絆や人情」という意味を持つ梅結びで表現しました。梅結びに続く蛇行した線は神田川を表しており、元淀商店会の法被の色である紺色と活気を表す黄色を結びのデザインのベースな色として用いりました。そして2色の展開を行い、春夏は街路樹の緑に溶け込むようなさわやかな黄緑色を、秋冬には寒さが厳しくなり木々の葉も散ってしまうのでそこに暖かさを追加したくオレンジ色をベースとしたフラッグを作成しました。現在は黄緑ですが、秋冬にはオレンジに入れ替わります。
私はこのフラッグデザイン制作を通して、「まちは目に見えるものが全てではない、まちに対する想いもまちを作っているのでは」と強く思いました。しかし、実際に関わらなければ想いというものはやはり見えてきません。私たちはその想いというものを西新宿に縁のある皆様にフラッグを通して少しでも目に見えるものに、伝わるものにできればと思います。
今後も地元商店会と、地元学生として地域に貢献できる取り組みを行い、地元を盛り上げていきたいと思っていますので、ご期待ください!
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