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各種作物の迅速な品種改良に使える、組織再生を介さなくてもゲノム編集できる手法を開発

種苗開発ゲノム編集で植物ポテンシャルを最大化させるグランドグリーン

 近年、温暖化や食のグローバル化、消費者の健康志向など農業を取りまく環境は激変している。種苗業界では、生産者の要求に応えるために生産性と価値の高い新しい作物の開発に日々取り組んでいるが、従来の交配育種法で新しい品種を生み出すには10年近くかかってしまい、製品化した頃には、環境やニーズが変わっていることもある。こうした背景のもと、ゲノム編集の標準技術化をベースにした迅速な種苗開発プラットフォーム構築に取り組むのが名古屋大学発のアグリバイオスタートアップ・グランドグリーン株式会社だ。

 ゲノム編集技術は、生物のゲノムを構成するDNA配列に刺激を与えて突然変異を起こさせて、新しい性質をもつ生物を作り出す技術。医療や創薬、農業、環境問題などさまざまな分野での課題解決に注目され研究開発が進められている。グランドグリーンは、このような先端テクノロジーを用いて植物のポテンシャルを最大限引き出すことをミッションに掲げ、植物そのものを改良することで世界に価値を生み出す事業を展開している。代表取締役の丹羽 優喜氏に、同社のゲノム編集技術の特徴と事業展開について伺った。

グランドグリーンの目指すプラットフォーム

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