週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

潔いシンプルさと使いやすさが魅力の 「arrows ケータイ ベーシック F-41C」

2022年05月16日 13時00分更新

 FCNTが約3年ぶりにarrowsブランドのフィーチャーフォンを発表しました。それが今回紹介する「arrows ケータイ ベーシック F-41C」というモデルで、5月13日にドコモから発売となりました。ドコモオンラインショップでの価格は1万4850円と、かなりお求めやすくなっています。

 F-41Cは、2019年7月に発売された「arrows ケータイ F-03L」をベースとするモデルで、ディスプレーやカメラなどハードウェアの多くの部分は共通しています。最新のF-41Cのほうが進化していると思いきや、F-03Lがおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線など、多彩な機能を備えているのに対して、実はF-41Cはそれらの機能をあえて非対応としています。それにより、1万円台という低価格を実現しているわけです。ですが、安心して使えるための新しい機能や仕様もしっかり追加されているので心配はいりません。

 このとことんシンプルなケータイは、どんな人、どんな使い方に向いているのか? 発売に先駆けて、いち早く使ってみました。まずは本体の外観をチェックします。

「arrows ケータイ ベーシック F-41C」。通話とメールに特化した、わかりやすいケータイ。カラバリはネイビーとゴールドの2色展開

閉じた状態での表と裏。サブディスプレーは時計や電池残量が確認できて便利

上部のヒンジは滑らかに開く。下部にはリアカバーを開けるためにツメを引っかける窪みがある

ハードキーは「マナー」しかないシンプルなサイド面。ヒンジ部の丸いボタンを押すとオープンする

軽くて持ちやすく
ワンプッシュで開けるのが魅力

 arrows ケータイ ベーシック F-41Cのサイズは約113×51×15.8mmで、重さは約132g。非常に軽くて、片手でラクに操作できるサイズ感です。折りたたみ時は、約0.8型のサブディスプレーを利用でき、サイドキーを押すと、現在時刻、日付、電池残量、歩数などを確認できます。ちなみに、長押しするとマナーモードが設定/解除できます。

サイズは約113×51×15.8mmで、重さは約132g

右側面のサイドキーは、折りたたみ時はマナーモードの設定、サブディスプレイの点灯に使える。開いた時はアプリ通知一覧や再開可能なアプリを表示できる

サイドキーを押すたびに表示が切り替わる

 ヒンジの左側には「オープンアシストボタン」があり、片手で押すだけで、パカッと一気に開きます。F-03Lにも搭載されている機能ですが、電話の着信時などに素早く応対できるのが便利。ちなみに、現在日本で買えるケータイで、ワンプッシュで開けるのはFCNT製のケータイだけです。

ヒンジの左側に、大きな特徴といえる「オープンアシストボタン」を搭載

カチッと押すだけでパカッと一気に開く

 ダイヤルキーは、一見フラットですが、押しやすく、カチカチと軽やかに操作できます。ケータイなので、当たり前と言えば当たり前なのですが、親指だけでラクに操作できます。

キーパッドは反応は軽めだが、確かな押し感が得られる

 10キーの下には3つの「お気に入りボタン」を搭載。このボタンには、よく連絡を取り合う人の連絡先、ブックマークなどを設定できます。よく使う機能を設定することもでき、たとえば「画面保存」を設定すると、ワンタッチでスクリーンショットが撮れるようになります。

3つの「お気に入りボタン」は、それぞれに「長押し」と「短押し」の設定が可能。「連絡先」や「ブックマーク」だけでなく、「画面保存」や「最大輝度」なども設定できる

4桁または8桁の数字を入力して、「スケジュール」を押下により、すぐに登録できる機能も便利

迷惑電話対策機能が秀逸!
マスク通話モードも便利

 スマホが広く普及する中、ケータイを使い続ける人の多くは、電話とメールをメインに使っているはずです。そこには、F-03Lにはなかった新しい機能が追加されています。

 まず「迷惑電話対策」機能。電話帳に登録していない番号から電話がかかってくると、発信者に通話を録音する旨のメッセージが流れ、特別な着信音で自身にも注意がうながされます。通話内容は自動で録音され、不審な電話だった場合はそれを人に聞かせて対策を講じられる趣向。この「迷惑電話対策」機能は、いつでもオン・オフができますが、初期設定時に設定画面が表示されるので、忘れずに設定できそうです。

電話帳に登録していない電話番号から着信した場合、まずこの画面が表示されて、発信者にメッセージが流れる

通話中の画面。通話音声は自動で録音される

録音された通話は「迷惑メモリスト」に保存され、あとから確認できる。再生速度を変更できるのも便利

 なお、通話中にサブメニューから「録音開始」を選択して、通話を録音することもできます。さらに「自動通話メモ」をオンにすれば、通話を最初から録⾳することもできます。録音された通話は「通話メモリスト」で確認でき、再生速度を変えることもできます。仕事で通話をすることが多いビジネスマンにも、重宝されそうな機能です。

通話中に録音を開始することも可能

「自動通話メモ」をオンにすると、すべての通話を録音できる。録音された通話は「通話メモリスト」に保存される。迷惑電話の録音と同じように、再生速度を変えたりもできる

 新機能として「マスク通話モード」も搭載されています。arrowsのスマホにも搭載されている、通話相手がマスクを着用していても、声が聞こえやすくなる機能です。実際にオン・オフで聴き比べてみると、マスクをしているとこもってしまう声が、明瞭で聞こえやすくなることを実感できました。なお、相手がマスクを着用していない場合にオンにしても、違和感ない音質に補正されるので、わざわざオフにする手間もありません。

「マスク通話モード」のほかに、ユーザーの年齢に合わせて、通話音声を聞こえやすく補正する「あわせるボイス」も設定可能

 メールはATOKの賢い予測変換でスムーズに入力できます。ドコモメール、+メッセージを利用でき、Eメールも設定できるようになっています。筆者はまだ試せていませんが「迷惑メール判定」機能も備えているので、シニア世代も安心して使えるでしょう。

日本語入力システムには、豊富な語彙や予測変換機能に定評があるジャストシステムの「ATOK」を採用。少ないボタン操作でメールを作成できる

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう