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ACアダプターがGaN採用で小さく軽くなりました!

「Razer Blade 17」実機レビュー = 最速CPUとGPUに4Kディスプレーが持ち歩ける最強ゲーミングノートだ!

2022年05月12日 10時00分更新

 Razerは、Windows 11搭載のゲーミングノートPC「Razer Blade 14」「Razer Blade 15 Advance Model」「Razer Blade 17」を発売した。

 今回Blade 17の、Core i9-12900H / RTX3080Ti / RAM32GB / SSD1TB / 4K(144Hz)という最上位モデルを試用できたので、基本スペック、使い勝手、パフォーマンスについて細かくチェックしていこう。

「Razer Blade 17」37万9800円~

今回はCore i9-12900H / RTX3080Ti / RAM32GB / SSD1TB / 4K(144Hz)という構成の最上位モデルを試用した

アルミ製天面に埋め込まれたRazerロゴ。余計な装飾を排したデザインだ

メモリーとストレージは増設可能、インターフェースは理想の構成だ

 Razer Blade 17にはCPU、ディスクリートGPU、メモリー、ディスプレーの異なる6モデルが用意されている。

●CPU
 Core i7-12800H(14コア[6P+8E]、20スレッド、最大4.80GHz) / Core i9-12900H(14コア[6P+8E]、20スレッド、最大5.00GHz)

●ディスクリートGPU
 NVIDIA GeForce RTX 3060 / 3070 Ti / 3080 Ti

●メモリー
 16GB / 32GB(DDR5-4800)

●ディスプレー
 17.3型FHD(360Hz) / QHD(165Hz) / QHD(240Hz) / 4K(144Hz)

 このほかのスペックは共通。OSは「Windows 11 Home 64ビット」を採用。ストレージはPCIe Gen4 x4接続の1TB SSDを1基搭載し、空きスロットが1基用意されている。またメモリーは最大64GBまで拡張可能だ。

 インターフェースはThunderbolt 4(USB Power Delivery 3.0対応)×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、HDMI 2.1×1、有線LAN(2.5Gb)×1、SDメモリーカードスロット(UHS-II)、3.5mmヘッドセット端子×1を装備。

 Thunderbolt 4とUSB Type-Aを左右に配置、HDMI 2.1により8K/60Hz、4K/120Hz出力可能、有線LANは2.5Gb対応、そしてフルサイズのSDメモリーカードスロットが用意されており、現状のノートPCにおいて新旧端子に対応する理想のインターフェース構成だ。ワイヤレス通信がWi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.2をサポートしている点も申しぶんない。

 本体サイズは395×260×19.9mm、重量は2.75kg。バッテリーは82Whと大容量タイプを内蔵している。バッテリー駆動時間は非公表だ。

☆Razer Blade 17の構成一覧
 Core i7-12800H / RTX3060 / RAM16GB / SSD1TB / QHD(165Hz) 37万9800円
 Core i7-12800H / RTX3080Ti / RAM32GB / SSD1TB / QHD(240Hz) 55万9800円
 Core i7-12800H / RTX3070Ti / RAM16GB / SSD1TB / FHD(360Hz) 44万9800円
 Core i7-12800H / RTX3080Ti / RAM32GB / SSD1TB / FHD(360Hz) 55万9800円
 Core i9-12900H / RTX3080Ti / RAM32GB / SSD1TB / 4K(144Hz) 60万3800円
 Core i7-12800H / RTX3070Ti / RAM16GB / SSD1TB / QHD(240Hz) 44万9800円

本体天面。サイズは395×260×19.9mm、重量は2.75kg。アルミ製シャーシを採用している

本体底面。Razer Blade 17には冷却システムとして高効率ベイパーチャンバーが採用。また3つの冷却ファンが内蔵されている

ディスプレーは上11.5mm、左右6mmの狭額縁仕様だ

日本語レイアウトのキーボードを用意。ゲーミングノートPCなので、同時入力や連続入力を正確に認識する「アンチゴースト」対応だ

本体前面と本体背面。本体前面右側にはLEDインジケーターを内蔵

右側面にはSDメモリーカードスロット(UHS-II)、Thunderbolt 4(USB Power Delivery 3.0対応)×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI 2.1×1、ケンジントンロックスロット×1、左側面には電源端子、有線LAN(2.5Gb)×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、Thunderbolt 4(USB Power Delivery 3.0対応)×1、3.5mmヘッドセット端子×1を用意

ディスプレーの最大展開角度は実測134度

パッケージには本体以外に、ACアダプター、電源ケーブル、メッセージカード、説明書、ロゴシール、クリーニングクロスが同梱

ACアダプターのコード長は実測200cm、電源ケーブルの長さは実測102cm

ACアダプターの型番は「RC30-042302」。仕様は入力100-240V~4A、出力19.5V 14.36A、容量280W。GaN(窒化ガリウム)を採用することで、163.58×70.1×24.38mmと従来の280W ACアダプターより60%小型化されている

本体の実測重量は2795g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測833.5g

テンキーレスでセンターにフルサイズ
フルスピードでタッチタイピングできるキーボード

 Razer Blade 17のキーボードは、キーピッチが実測19mm前後、キーストロークが実測1.4mm前後。テンキーはないが、そのぶんオーソドックスなフルキー配列で、すべてのキーが等幅に揃えられている。

 17型ノートPCはテンキーを搭載している機種が多いが、そのためにキーの幅が狭められていては本末転倒。Razer Blade 17がテンキーを排することで、フルスピードでタッチタイピングできるキーボードを搭載している点は非常に好ましく感じた。

 またテンキーを省くことで、キーボード両サイドを含めて4つのツイーター、4つのサブウーファーを搭載し、臨場感の高いサウンドを実現しているのも見逃せないポイントである。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.4mm前後

バックライトは「Razer Chroma」(個別キーRGBカスタマイズ)対応。キーひとつずつに異なる色を設定できるほか、さまざまなエフェクトを適用できる

タッチパッドの面積は実測131×80mm

 今回の試用機には17.3型4K IPS液晶が搭載されている。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は100.0%、sRGB比は138.8%、AdobeRGBカバー率は89.1%、AdobeRGB比は102.9%、DCI-P3カバー率は99.6%、DCI-P3比は102.3%とスペックどおりの広色域を確認できた。

 クリエイターの意図通りの色でコンテンツを鑑賞し、ゲームをプレイできるだけでなく、プロフェッショナルクオリティーでカラーグレーディングできるだけの品質を備えたディスプレーだ。

ディスプレーは17.3型4K IPS液晶(3840×2160ドット、リフレッシュレート144Hz、DCI-P3カバー率100%、ノングレア)を搭載

実測したsRGBカバー率は100.0%、sRGB比は138.8%、AdobeRGBカバー率は89.1%、AdobeRGB比は102.9%、DCI-P3カバー率は99.6%、DCI-P3比は102.3%

リフレッシュレートは144Hzまたは60.07Hzから選択できる

 ディスプレー上部にはFHD(1080p)のウェブカメラを搭載。今回、Windows 11の「カメラ」アプリでテストしてみたところ、室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できた。ビデオ会議用途に十二分な画質を備えている。

ディスプレー上部にはFHD(1080p)のウェブカメラ、Windows Hello対応の赤外線カメラ、デュアルアレイマイクが内蔵

Windows 11の「カメラ」アプリでテスト撮影してみた。室内灯下でも十分明るく、またホワイトバランスも適切。自然な発色でビデオ会議に参加可能だ

最新CPUとGPU搭載で、ゲーミングノートPC最高クラスのパフォーマンス

 最後にお待ちかねのベンチマークを実施してみよう。まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」は16022pts、「CINEBENCH R20」は5924pts、「CINEBENCH R15」は2808cbという値となった。

 「Core i7-12800H」と「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載する「Razer Blade 15」が15288pts、5910pts、2526cbなので、Razer Blade 17は約1.05倍、約1.00倍、約1.11倍のスコアを記録したことになる。このぐらいの差であれば、Razer Blade 17を購入する際もCore i7-12800H搭載機を選択してもよさそうだ。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステム情報

ベンチマークは、統合ユーティリティー「Razer Synapse」でパフォーマンスを「カスタム」に切り替えたうえで、CPUを「ブースト」、GPUを「高」、GPUモードを「専用GPUのみ」に設定して実施している

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は16022pts、R20は5924pts、R15は2808cb

「CINEBENCH R23」実行中のCPUの平均温度は89.59℃、最大温度は100度、平均クロック周波数は3272.6MHz、最大クロック周波数は3698.3MHz(室温24.6℃で測定)

アイドル時の消費電力は61.04W前後、「CINEBENCH R23」実行中の最大消費電力は180.94W前後

 3Dグラフィック性能は、「3DMark」のTime Spyで12733、Fire Strikeで26566、Wild Lifeで70219、Port Royalで8112という結果となった。「Core i7-12800H」と「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載する「Razer Blade 15」の1.09~1.17倍速い結果である。

「3DMark」のTime Spyは12733、Fire Strikeは26566、Wild Lifeは70219、Port Royalは8112

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは15502(非常に快適)

 今回の試用機には、Solid State Storage Technology Corporation製のPCIe Gen4 x4接続SSD「NVMe CA6-8D1024」が搭載されていた。ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」を実施したところ、シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6919MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4940MB/sを記録した。

 同ストレージのカタログスペックはシーケンシャルリードが6800MB/s、シーケンシャルライトが4800MB/sなので、仕様以上のアクセススピードを発揮したことになる。

今回の貸出機のストレージは、PCIe Gen4 x4接続SSD「NVMe CA6-8D1024」が搭載されていた

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6919.83MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4940.79MB/s

 ハイパフォーマンスなCPUとGPU、そして大型ディスプレーを搭載しているRazer Blade 17の消費電力は多いはずだが、ディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ5時間17分動作した。サイズ、重量はそれなりだが、モバイル用途にも活用できるバッテリー駆動時間を備えている。

バッテリーベンチマークは、「Razer Synapse」でGPUモードを「NVIDIA Optimus」、リフレッシュレートを60Hzに設定して実施している

ディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行した際のバッテリー駆動時間は5時間17分

圧倒的性能を考えれば、Razer Blade 17は超軽量ノートPCである

 Razer Blade 17は、モバイル向けハイエンドCPUとGPUに、17型ディスプレーを組み合わせつつ、395×260×19.9mm、2.75kgのボディーを実現している。

 また、ACアダプターはGaN(窒化ガリウム)を採用することで従来より最大60%小型化されており、45W以上のUSB Power Delivery 3.0対応充電器でチャージ可能だ。

 ハイエンドゲーミングノートPCを比較的無理なく持ち運べることを考えれば、Razer Blade 17は最強モバイルノートでもあるのだ。

 
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