今回はちょっと趣向を変えて、「猫と自転車」。昔から自転車と猫って似合うカップリングだと思ってたのだ。もちろん猫が自転車を漕いでるとかそういう話ではなくて、自転車の隣にいる猫とか自転車に隠れてるようで隠れてない猫とか、自転車の金属パイプ感やスポークとほわっとした猫っていい感じにおさまる。
冒頭写真はめちゃ偶然。黄色い自転車だなあと思って目をやったら、隙間からハチワレが覗いていたのだ。顔だけちょこんと見える感じがよかったのでぱっとカメラを向けて撮ったのである。
このときのカメラはNikon「Z 9」。猫瞳AFを持ってるカメラでよかった。労せず猫の目にピントを合わせてくれたから。
自転車の隙間から猫シリーズをもうちょっといこう。次は駐輪場の奥にいた猫。塀に飛び乗ろうかどうしようか逡巡してるところを猫の頭が見えるアングルを探して撮影。実は顔が見えるよう斜め上からも撮ったのだけど、顔は見えなくても自転車の隙間から撮った方がよかったのだ。カメラはソニー「α7C」。猫瞳AFは持ってるけど、瞳が見えてないので普通に一点AFで撮影。
こうしてどんどん古い写真を発掘していくのだが、次はスポークの向こう猫。ピンクの自転車のスポークの向こうにちょこんと座ってたのだ。カメラは富士フイルム「X-T4」。猫AFはないのでAF枠を一番小さいのにしてスポークにピントがいっちゃわないよう慎重に。
こういうとき、猫瞳AFが欲しくなるのだ。猫がじっとしててくれればこちらもじっくりピント合わせできるのだけど、猫瞳AFがきっちり仕事してくれるならこちらは構図とタイミングと猫との対話に集中できるから。
さらに遡って2017年。猫が自転車のペダルに頬をこすりつけてるの図。ペダルがいい感じに硬くて凸凹してて気持ちいいんだろうね。夢中ですりすりしてるので、ちょっと遠くからしゃがんで猫目線で撮影。カメラはソニー「α9」。
もっとさかのぼって2015年。団地の駐輪場で撮った黒猫。タイヤとタイヤの間に顔が入りつつ、なおかつ手前の草で隠れないよう注意して撮った記憶がある。めちゃ暑い夏の日だった。
カメラはキヤノンの「Powershot G3 X」。そういえば、こういう1型センサー搭載の高倍率ズームコンデジってすっかり見なくなった。スマホとデジタル一眼の間をいい感じに埋めるハイエンドコンデジ。市場規模が小さくなってなかなか作れなくなったのだろうけど……。
ちょっと昔に遡りすぎたのでぐっと戻ろう。1年前、公園で休憩してたら自転車でおじさんがやってきたのである。そしたらどこからともなく2匹の猫が登場。猫ボランティアの人で、その人の気配を感じて猫が出てきたのだ。そんな1枚。これはα7Cで猫瞳AFで撮影。
最後は最新の猫瞳AF対応カメラ、OM SYSTEM「OM-1」。自転車の向こうに猫がちょこんと座ってたので、わざと手前にペダルが入るようなアングルに移動して撮ってみた。
こうして並べてみると、猫と自転車って似合うと思いません?
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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