JAPAN INNOVATION DAY 2022セッション「地域発イノベーション! 地元企業とスタートアップ共創の秘訣」
京都KRP、大阪OIH、福岡FGN 地域ハブが仕掛けるスタートアップ支援の形
2022年3月11日から3月18日、ASCIIが実施するオールジャンルでの先端テクノロジーや製品、ビジネスソリューションに関する展示交流・ビジネスイベント「JAPAN INNOVATION DAY 2022」のセッションが配信された。3月11日、開幕のセッションとしてオンラインで行われたのが「地域発イノベーション! 地元企業とスタートアップ共創の秘訣」、地域の地元企業とスタートアップがどう繋がり共創しているかを、事例に基づいて紹介した。
リサーチパーク株式会社の田畑 真理氏、登壇したのは大阪イノベーションハブの石飛 恵美氏、Fukuoka Growth Next 運営事務局の仕田原 和也氏の3人が登壇し、司会進行はASCII STARTUPのガチ鈴木が担当した。最初に登壇された3者の現状の取り組みについてお話を伺った。
ヘルスケア関連スタートアップを中心に支援する 京都リサーチパーク
最初に登壇したのが京都リサーチパーク(KRP)の田畑真理氏だ。同社は大阪ガスの工場跡に1989年に開業した街区の企画運営を担う。京都駅からほど近い場所に18棟のビルが並ぶ当地区では、士業のお1人さまから、大企業のR&D部門まで規模も業態も多様な500組織6400人が入居している人数別では最も多いのがヘルスケア分野が最多でノーベル賞受賞者の山中教授も、研究をしていたという。
KRPではオフィスやラボの賃貸のほか、地区内コンベンション施設にてさまざまな取り組みを行っている。その一つがヘルスケア分野に特化した英語でのピッチイベントだ。
「京都の産官学が共同し、『HVC(Healthcare Venture Conference )KYOTO』というイベントを毎年開催しています。これはスタンフォード大学医学部発の『SPARK』というプログラムをお手本にしてた、世界を目指すヘルスケアスタートアップ向けの取り組みです」
HVC KYOTOは技術ありきで選考するので、良いスタートアップに早い段階から会えると好評だ。
新たに手掛けたのが素早く実験できる環境づくり、この4月に開設した「ターンキーラボ健都」は、時間単位で実験設備をシェアできるレンタルラボ。“そのひらめき、すぐ研究”というキャッチの通り鍵を開けるだけ。初期負担を軽減し、起業を支援する。
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