A.L.I. Technologiesは3月31日、同社で開発しているドローンの運航管理・制御システムである「C.O.S.M.O.S.(コスモス)」を実務にて活用できるかの有効性評価の実証実験を丸紅と共同で行ない、無事終了したと発表した。
同社は3月に仙台BOSAI-TECHイノベーション創出促進事業である「官民共同によるドローンを活用した港湾設備などの遠隔点検・監視」に採択されている。
本実証では、港湾施設の点検・監視を主題とし、ドローンからのリアルタイムな情報確認・遠隔操作をC.O.S.M.O.S.を使用して行ない、運航管理システムの意義や有用性、ドローンからの映像の実用性を実証した。
飛行は高度60mで自動飛行ルートをあらかじめ設定。ルート上に車両2台が絡む車両事故を模した現場を1ヵ所、路面に亀裂が走る1ヵ所を配置し、計2ヵ所の上空で事故の詳細を確認するために停止・高度40m付近まで下降し、現場状況の確認をするという操作を行なったという。
結果として、事故現場を模した現場では発煙筒の煙はストリーミングされたC.O.S.M.O.S.の画面上からも確認に成功。しかし、路面の亀裂はストリーミングされてきた映像では解像度が低く、より高度を下げなければ確認できないということが今回の飛行から解り、運用方法や映像伝送のシステム面の新たな課題も判明したとしている。
実証実験 概要
日時:3月2日~4日
実施場所:仙台塩釜港湾事務所港湾道路
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