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Raspberry Pi用のコンパクトなDACやDAPを自作できる工作キット

2022年03月31日 10時00分更新

 Raspberry Pi用のDACを自作できる工作キット「ZERO HAT DAC CS4398」と、デジタルオーディオプレイヤー(DAP)の工作キット「XIAO PI DAP ZERO」が家電のケンちゃんにて取り扱いスタート。技術系サークル「blue-7」による同人ハードウェアだ。

ラズパイ用のDACやDAPの自作キットが登場。この2つをそれぞれ組み合わせて使うこともできる

 ZERO HAT DAC CS4398は、Raspberry Piが備えるGPIO互換のDACボードを自作できる工作キット。CirrusLogic製の192kHz/24bit対応DAC「CS4398」とヘッドホンアンプとして「MAX9722」をL/R各1個ずつ使用した、超小型サイズのフルバランス出力DACを組み立てることができる。価格は5980円。

 電源はRaspberry Piの5Vpin経由(3.5~5.25V)で給電する仕様で、出力端子は4.4mm 5極ジャックを搭載。なお、Raspberry Piで音を出す場合は別途ドライバなどを作成する必要があるほか、同時に入荷したXIAO PI DAP ZEROのようなI2S・I2C制御を行う機器が別途必要になる。

GPIO互換のDACボード「ZERO HAT DAC CS4398」。はんだ作業による電子工作で完成させる

 XIAO PI DAP ZEROは、Raspberry PiのI2S-DACと組み合わせるDAPを自作するための工作キット。メインコントローラーとしてマイコンのSeeeduino XIAOを搭載し、最大32GBのmicroSDカードに格納された音楽データを再生できる。DACは上記のZERO HAT DAC CS4398を組み合わせて使用可能だ。こちらの価格は4890円。

 電源は別売りのリチウムポリマーバッテリーを使用し、入力端子はUSB Type-Cを搭載。出力端子はRaspberry Pi互換の40pinの内、I2C/I2S/+3.3V/+5.0を接続、さらに別売りの0.96型OLED(128×64)を取り付けて完成する。

Seeeduino XIAOを搭載するDAPの工作キット「XIAO PI DAP ZERO」。なおこれらは、同梱部品以外に別途適合する部品を購入して組み立てる必要がある

 いずれもはんだ付けによる電子工作が必要で、中上級者向けのキット。製品には一部入手が難しい部品が付属しているが、追加で購入が必要な部品もある。

【取材協力】

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