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意識して最新ITを学ぼうとする親は2割程度

私の子どもは『12歳までに自分のデジタルスキルを超える』!?

2022年04月05日 09時00分更新

『小学生の子どもにデジタルスキルを追い越される』と考える親は多い

 「子どものほうが親の自分よりスマホを使いこなしている。まったくついていけない」という話はよく耳にするが、実際はどうなのだろうか。ベビカムの「インターネットやデジタル機器との付き合い方に関するアンケート」(2022年3月)を見てみよう。

 「子育て生活の中で、インターネットやデジタル機器との付き合い方で不安や悩みはありますか」と聞いたところ、「大いにある」(35.7%)、「少しはある」(45.5%)と、8割以上が「ある」と回答した。

 具体的な不安や悩みの内容としては、自分関係では「長時間使いすぎてしまう」(67.1%)、「情報が多すぎて正しい情報がわからない」(53.8%)、「自分の個人情報の流出」(51.1%)などとなった。

 同様に子ども関係では、「子どもの視覚や聴覚など健康に対して悪影響がないか?」(69.8%)、「ゲームなどの依存症にならないか?」(61.8%)、「子どもの情緒や精神的なことに対して悪影響はないか?」(51.6%)、「自分が子どもに対して適切な指導ができるか?」(45.3%)が挙がった。

 親自身がネットに振り回されており、リテラシーが不足していること、それに対して不安を抱いている実態がよくわかる。親世代は、今の子ども世代と違い、情報リテラシー教育を受けていない世代だ。しかし、保護者として子どもに指導しなければならず、困っているというわけだ。

12歳までに自分のデジタルスキルを追い越すと考えている親が6割を超える

「小学生のうちにデジタルスキルを追い越される」

 「インターネットやデジタル機器やデジタル系サービスなどの新しい情報を意識して収集しようと心がけていますか」という質問に対して、「はい」という回答はわずか22.0%だった。

 また、「ご自分のデジタルスキルを子どもが追い越すのは何歳だと思いますか?」という質問に対しては、「10歳」が21.1%、「12歳」が16.3%など、小学生のうちに追い越されるという回答が多かった。中学生のうちに追い越されるという回答もあり、多くの親世代が中学生に対して適切な指導ができるだけのデジタルスキルは持ち合わせていないと自覚しているようだ。

 一方、「16歳以上」(15.3%)、「追い越すことはないと思う」(4.5%)という回答もあった。これは新しい情報を意識して収集しようとしている親のほうが高くなっている。

 デジタル機器は日進月歩しており、次々と新しいデジタルサービスも登場している。一般的な親が子どもに純粋にスキルで勝るのは、正直、厳しいかもしれない。しかし、新しい情報を意識して収集したり、対処法について学ぶことで、カバーできることは多いのだ。

 子ども世代はスキルこそあっても、常識や経験、知識などに乏しく、警戒心も持たないため、簡単に被害に遭ってしまいがちだ。子ども任せにせず、親世代もニュースなどで最新情報を得たり、対処法を学び、子どもに指導する際の参考にするといいだろう。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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